【目次】
無垢の音楽
ゴンチチ「あの夏の少女達」
Stevie Wonder「Lookin' For Another Pure Love」
三上さんの選曲。スティービー・ワンダーの1972年のアルバム『Talking Book』より。エレクトリックギターはジェフ・ベックとバジー・フェイトン。
Judee Sill「The Kiss」
ジュディ・シルはロサンゼルス生まれのシガーソングライター。ジュディは幼かった頃に父親と兄を亡くしました。その後、母親の再婚相手が酒浸りだったため、彼女は10代で家出をして犯罪と麻薬に手を染めていきます。服役中にキーボードを習得したジュディは出所後の1971年と73年にアルバムを発表しますが、どちらも売り上げは低調に終わり、いつしか表舞台から姿を消しました。そして79年にヘロインの過剰摂取によって35歳で帰らぬ人となりました。このようにジュディ・シルはある意味では純粋無垢だったために壮絶な人生を送りました。
キリスト教の喜びや贖罪をテーマにした歌詞や清潔感を漂わせた彼女の音楽は死後に高く再評価されました。番組ではジュディ・シルの死後に世に出た未発表音源の一つで『Live In London (The BBC Recordings 1972 - 1973)』から、1972年4月5日にイギリスのBBCに出演した時の音源がかかりました。スタジオ録音版は1973年のセカンドアルバム『Heart Food』に収録されており、こちらを掲載させて頂きました。
ゴンチチ「恋心」