国際演歌大学(湯浅学)
演歌のテーマとして「なかなか望んだことがその通りにならない、気持ちが成就しないということがあって、こうなったらいいなぁとか、多分こうなると思うんだけれどとどうなんだろうという逡巡みたいなこと。あと不安感と希望がない混ぜになったような気持ちがよく歌われます。」と湯浅さんの解説。
アメリカのこのような気持ちを歌った曲が紹介されました。いい曲です。
Bob Darin「Maybe We Can Get It Together」
先々週のウィンタースペシャルに続き、リスナーの方の選んだ年間ベストからかかりました。ブルース系の曲がいいなと思いました。
オーストラリアのブルース・バンド:ザ・テスキー・ブラザースのライブアルバム。「Forum」という劇場は彼らの地元メルボルンにあるそうです。
Rain
エルヴィン・ビショップは60年代からポール・バタフィールド・ブルースバンドのメンバーの一人として知られるようになります。70年代には自分名義のヒット曲を出します。最近はサンフランシスコの近くに住みながら、野菜を作ったりしているそうです。日本語も話せるし、漢字も書けるそうです。
チャーリー・マッスルホワイトはメンフィス出身で60年代からシカゴブルーズをやっているそうです。
『100 Years of Blues』とは二人の活動歴を足すと100年になるからだそうです。
100 Years Of Blues
ラーキン・ポーは姉妹デュオ。この新作はカバーアルバム。
妹のレベッカ・ロベルがボーカル&ギター、お姉さんのミーガン・ロベルはラップスティールギター。2010年から活動を開始し、2014年アルバムデビュー。このアルバムは昨年2枚目のアルバム。
Bell Bottom Blues
昨年リリースされたもう一枚のアルバム『Self Made Man』は「Love On Music」「ワールドロックナウ」で紹介されました。
フランス在住のレバノン人トランペット奏者:イブラヒム・マーロフ。
イブラヒム・マーロフは1980年に内戦下のレバノンのベイルートで生まれました。父親はトランペット奏者、母親はピアニスト、祖父は詩人、家族は作家や音楽家という芸術一家です。内戦の激化に伴い、家族は彼を連れフランスへ移住しました。7歳で父親からトランペットを学び始め、10歳になる頃から父親に連れられ世界中でステージに立ち始めました。15歳でバッハのブランデンブルク協奏曲第二番を吹きこなし、フランスのトランペット奏者:モーリス・アンドレに見出され、プロ音楽家を志しました。
その後、パリでバロック音楽、クラシック、さらにアラブ古典音楽を学びつつ、世界中のトランペットコンテストに出場。世界中で15以上もの音楽賞を受賞しました。2007年にアルバム『Diasporas』でソロアーティストとしてデビュー、ジャズやR&B、ヒップホップに加えて、彼の父親が開発した特別なチューニングのトランペットを用いることでアラブ音楽まで自身の表現としてきました。2013年のアルバム『Illusions』では、フランスのグラミー賞と言われるヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージックで史上初となる全編インストゥルメンタルのアルバムで受賞しました。2014年にはフランス映画「イヴ・サンローラン」のサントラを手掛けました。そしてフランスを代表するインストゥルメンタル作曲家へと出世していきました。その間にスティング、エルヴィス・コステロ、サリフ・ケイタ、ヴァネッサ・パラディほか世界中のアーティスト達との共演をはたしています。
昨年12月に40歳となったのを記念して、これまでに彼が作った曲から40曲を選んで主にギタリストのフランソワ・デルポルテと二人で、時にスティング、クロノス・クァルテットなどのゲストを加えながらセルフカバーした2枚組アルバム『40 Melodies』をリリースしました。最小限の楽器編成なので元々のアレンジよりも彼のメロディーのエッセンスがしっかりと聞き取れる内容になっています。
映画「イヴ・サンローラン」のために作られた曲。
デビュー作のタイトル曲。インド人パーカッショニストのトリロク・グルトゥがタブラで参加しています。
今回の特集は「寒い地域の音楽」。今年は寒波が厳しいですが、そんな時こそ世界の寒い地域の音楽を聴いて心を温めましょうという特集。
「寒い地域の音楽」特集にピッタリな新曲。ポーランドの音響派ピアニスト:スワヴェク・ヤスクウケの新譜『Music on Canvas』より。彼は、A=440Hzよりも低い432Hzチューニングでピアノを演奏してきたそうで、今回はさらに低い428Hzチューニングを採用し、より一層深い音色が特徴ということです。