【目次】
#43 インタビュー:ジュリアス・ロドリゲス
今回のゲストは新進気鋭のマルチ奏者、作曲家、プロデューサーのジュリアス・ロドリゲスさん。4日間ライブを行うニューヨークのブルーノートでのインタビューが行われました。ジュリアスさんは今年9月に26歳になる若手ながら2022年にメジャーデビューを果たしています。
Julius Rodriguez「MOMENTUM」
今年発表のスペシャルな楽曲。大人気漫画『BLUE GIANT』とのコラボ作品で、作曲は漫画に登場するピアニスト沢辺雪祈(サワベユキノリ)。ジュリアスさんはこの曲のレコーディングをしました。
Julius Rodriguez『Let Sound Tell All』
ジュリアスさんの2022年発表のファースト・アルバム。
Two Way Street
コロナ禍で色々なところが閉鎖されていた後に初めて他のアーティストと録音した曲で、同じくマルチ奏者で友人のモーガン・ゲリンと二人で演奏したそうです。
Gift Of The Moon
ベースのダリル・ジョーンズ、ドラムスのジョンクク・キムとニューヨークで組んだトリオでスタジオで録音していたものがあり、その1〜2年後にこの音源にロイ・ハーグローヴに師事したトランペット奏者:ギブトン・ジェリンに重ねて演奏してもらったそうです。
Julius Rodriguez『Evergreen』
2024年6月発表の最新作。ジュリアスさんは、ジャズが今一番人気のジャンルではないのは何故だろう?ということをよく考えているそうです。即興という要素に加えて最先端のテクノロジーを使って新しいものを作りたい。演劇と映画の違いのように生の音楽の良さは代え難いものはあるけれども、レコーディングでは必ずしもそれを再現しなくてもいいのではないか?テクノロジーを使えば生演奏のものから感じられるものを変えたり、感情を更に加えたりすることができると考えているそうです。
このアルバムは7月13日の「ジャズ・トゥナイト」でも紹介されました。
Around The World
レコーディングでは二人のドラマーが演奏しているそうです。ロサンゼルスではデモに合わせてルーク・タイタスが演奏、そしてその後のニューヨークでのバンドの演奏ではブライアン・リッチバーグ・ジュニアがドラムスを演奏したそうです。この二人の演奏を重ねたらどうなるか、タム部分はブライアン、シンバル部分はルークとハイブリッドなドラマーの音作りとなっているそうです。
Love Everlasting(feat. Keyon Harrold)
トランペット奏者のキーヨン・ハロルドをフィーチャーした曲。
ジュリアスさんにとってのメンターの一人、ベース奏者でシンガーソングライターのミシェル・ンデゲオチェロから「友情について曲を書いてみなさい」と言われたことがきっかけで生まれた曲だそうです。