シリーズJAZZジャイアンツ(45) デクスター・ゴードン
2月27日生誕100年を迎えたテナーサックスの巨人デクスター・ゴードンの特集でした。
デクスター・ゴードンは1923年2月27日ロサンゼルスで生まれました。父親はお医者さんでデューク・エリントンやライオネル・ハンプトンを診察していたそうです。音楽好きな家庭で、かなり小さい時からクラリネットを始め、10代中頃ではアルトサックスを、10代後半ではテナーサックスを演奏するようになっていました。
1940年代にライオネル・ハンプトン楽団に入り、40年代前半にはフレッチャー・ヘンダーソン楽団やルイ・アームストロング楽団に、そして1944年にニューヨークに渡り、ビリー・エクスタイン楽団で活躍し、その仲間たちとビバップを始めていきます。
1950年代になると薬物問題で殆ど活動ができず、1960年代に入りブルーノートと契約して数々の名作を残していきます。1962年にはヨーロッパに拠点を移します。そして1976年に再びアメリカに帰国。1986年には映画『Round Midnight』の主演をつとめて、アカデミー主演男優賞にノミネートされます。1990年4月25日フィラデルフィアで67歳でなくなります。
Dexter Gordon「Settin' The Pace Part 1&2」
1947年12月にニューヨークでのサヴォイ・レーベルでの録音。当時SP盤の2面(A面とB面)に跨る長いセッション。
Dexter Gordon「Cry Me A River」
デクスター・ゴードンの1950年代は麻薬でほぼ棒に振ってしまいます。1955年に奇跡的に残された録音の一つ『Dexter Blows Hot & Cool』からバラードの名演。
Dexter Gordon「It's You Or No One」
1960年代に復帰、1961年にブルーノートと契約します。契約第1弾のアルバム『Doin' Allright』より。
Dexter Gordon「Cheese Cake」
1962年8月デクスター・ゴードンの最高傑作と言われているアルバム『Go』を録音します。この曲はデクスター・ゴードンのオリジナル。このアルバムの後、デクスター・ゴードンは拠点をヨーロッパに移します。
Dexter Gordon「Coppin' The Haven」
1964年6月にパリで録音されたアルバム『One Flight Up』からケニー・ドリュー作曲の曲。
Dexter Gordon「Le Coiffeur」
1965年5月アメリカ帰国時にブルーノートで録音したアルバム『Gettin' Around』からデクスター・ゴードンのオリジナル曲。