【目次】
シリーズJAZZジャイアンツ 63. ボビー・ハッチャーソン
今回のJAZZジャイアンツはヴァイブラフォン奏者の巨人:ボビー・ハッチャーソンの特集でした。
ボビー・ハッチャーソンは1941年1月27日ロサンゼルス出身。1960年代にシーンに登場し、それまでミルト・ジャクソン一色だったジャズのヴァイブラフォンの世界に新しい風を吹き込んだ新主流派と呼ばれたヴァイブラフォン奏者でもあります。2016年8月15日カリフォルニア州モンタラで75歳で亡くなっています。お姉さんがデクスター・ゴードンの高校時代の友人だそうで、歌手でレイ・チャールズのバンドに入って活動していたそうです。しかもエリック・ドルフィーと付き合っていたこともあるそうです。
Bobby Hutcherson「For Duke P. (AKA XYZ)」
1963年12月29日ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオでブルーノートでの初リーダセッション。メンバーは、ジョー・ヘンダーソンのテナーサックス、デューク・ピアソンのピアノ、ボブ・クランショウのベース、アル・ヘアウッドのドラムス。6曲録音されましたが、ずっと発売されることがなく1999年にアルバム『The Kicker』としてリリースされました。この曲はこのアルバム唯一のオリジナル曲。
Bobby Hutcherson「Tranquillity」
1965年6月ブルーノートでの2枚目のリーダー・アルバム『Components』より。メンバーは、フレディ・ハバードのトランペット、ジョー・チェンバースのドラムス、ハービー・ハンコックのピアノ、ロン・カーターのベース。オリジナルのバラード・ナンバー。
Bobby Hutcherson「Aquarian Moon」
ボビー・ハッチャーソンの代表作であると同時にジャズ史に残る傑作、ブルーノートからの3枚目のアルバム『Happenings』より。録音は1966年2月8日。メンバーは、ハービー・ハンコックのピアノ、ボブ・クランショウのベース、ジョー・チェンバースのドラムス、ボビー・ハッチャーソンのヴァイブラフォン。
Bobby Hutcherson「Mtume」
1971年ボビー・ハッチャーソンはピアニストで後に映画音楽の作曲家としても活躍するトッド・コクランの編曲による大編成のバンドのアルバム『Head On』より、ボビー・ハッチャーソンの自作曲。メンバーは、オスカー・ブラッシャーのトランペット、ジョージ・ボハノンのトロンボーン、ハロルド・ランドのテナーサックスとフルート、フレッド・ジャクソンのピッコロ、トッド・コクランのピアノとアレンジメント、ウィリアム・ヘンダーソンのエレクトリックピアノ、レジー・ジョンソンのベース、スティックス・フーパーとウディ・シュウスのドラムス、ウォーレン・ブライアントのコンガとボンゴ、ボビー・ハッチャーソンのヴァイブラフォンとマリンバ。
Bobby Hutcherson「Little B's Poem」
1977年3月サンフランシスコで録音されたブルーノート最後のアルバム『Knucklebean』より。息子さんに捧げた曲。メンバーは、ボビー・ハッチャーソンのヴァイブラフォン、フレディ・ハバードとトランペット、ジョージ・ケイブルスのピアノ、マニー・ボイドorハドリー・カリマンのフルート、ジェームス・レアリーのベース、エディ・マーシャルのドラムス。
ボビー・ハッチャーソンは、ブルーノートを離れた後コロンビアに移籍、その後ランドマーク、タイムレスなどからリリースを続け、2000年代にはサンフランシスコ・ジャズ・コレクティヴの初期メンバーとして、ブライアン・ブレイドやニコラス・ペイト、ジョシュア・レッドマンなどの若手たちと共演。若手たちから尊敬されていて影響を与えているそうです。
Bobby Hutcherson, David Sanborn, Joey DeFrancesco, Billy Hart「Little Flower」
2014年ボビー・ハッチャーソンの最後のスタジオ・アルバム『Enjoy The View』より。メンバーは、デイヴィッド・サンボーンのアルトサックス、ジョーイ・デフランセスコのオルガン、ビリー・ハートのドラムス。デイヴィッド・サンボーンのオリジナル曲。





