ワールド・アンビエント(サラーム海上)
今回は世界各地からのアンビエント、ニューエイジ、チルアウト、実験音楽などゆったりとした音楽が紹介されました。
笹久保伸「Bird(feat. Jozef Dumoulin)」
秩父在住のギタリスト:笹久保伸の通算35作目となるアルバム『Mount Analogue』より。このアルバムタイトルはフランスのシュルレアリスムの作家:ルネ・ドーマルの小説「類推の山」からとられているそうです。アレハンドロ・ホドロフスキーのカルト映画『The Holy Mountain』の原作として知られる小説です。今作は彼が注目している世界のジャズやフォルクローレの音楽家たちをゲストに迎えアンビエント色強めに仕上げています。この曲はベルギーのキーボード奏者:ジョゼフ・デュムランが参加しています。
Gustavo Infante「Canoa de Dentro」
アメリカ西海岸在住のブラジル人ギタリスト:グスタボ・インファンテの新作『Passaros』より。彼はブラジルのミナスジェライス州出身で、同じ州出身のミルトン・ナシメントやバイーア州出身のドリヴァル・カイミらから影響を受けています。
このアルバムはコロナ禍の2021年自宅でカセットテープとオープンリールを使って録音制作されました。なのでカセットテープならではの音質と雑音が生かされています。
Anno Luz「Por Quê」
1988年、34年前のブラジルのアンビエント音楽。コンピレーション盤『Outro Tempo: Electronic and Contemporary Music From Brazil (1978-1992)』には、当時国の政策によって欧米や日本製の最新の電子楽器を自由に入手出来なかった時代にブライアン・イーノ達に影響を受けて作られたブラジルの電子音楽、実験音楽がたっぷり収録されています。