テンプテーションズ60周年記念大特集 パート1
今月と来月の4回に渡り「テンプテーションズ60周年記念大特集」!
1961年5月15日アメリカのデトロイトのモータウンレコードと契約を交わした男性5人組ソウル・ボーカル・グループ。1月28日に60周年記念アルバムをリリースする彼らの魅力を2ヶ月に渡りお届けする大特集。
今回は60年代、70年代の音源、次回は80年代、90年代、2000年代の曲がかかるそうです。1月28日発売のニューアルバムは2月にお届けとなるそうです。
テンプテーションズはメンバーがどんどん変わっていくグループなので、主要メンバーにスポットを当てることをメインテーマとして楽曲をかけていくそうです。
当初のメンバー構成はリーダーのオーティス・ウィリアムス、エディ・ケンドリックス、ポール・ウィリアムス、メルヴィン・フランクリン。そして1963年オリジナルメンバーのエルブリッジ・ブライアントに代わって加入したデヴィッド・ラフィン。1964年12月デヴィッド・ラフィンが初めてリード・ボーカルとして歌った「My Girl」が全米ポップチャート1位となります。エディ・ケンドリックスがファルセットでリード・ボーカルをとっている「Girl」という曲が「My Girl」の前に出ているそうです。メインでこの二人がボーカルをとっていたそうです。「My Girl」はスモーキー・ロビンソン、「Girl」はノーマン・ホィットフィールドという人が作ったそうです。1966年夏頃から70年代中旬までのヒット曲はほぼ彼が書いているそうです。
ノーマン・ホィットフィールドが書いた2曲。
1968年にデヴィッド・ラフィンがテンプテーションズを脱退し、代わりにデニス・エドワーズがリードボーカルで入ります。この頃、スライ&ザ・ファミリー・ストーンがファンク・ミュージックで世界を席巻し、このスライのボーカルスタイルをノーマン・ホィットフィールドが取り入れていきます。一言二言でボーカルをチェンジする。中心にはデニス・エドワーズがいるんだけれども、全員が一言ずつ参加してくる。今の日本のアイドル・グループの歌い方ですが、この頃はこういう歌い方はなかった。
The Temptations「Cloud Nine」
1968年のヒット曲。
The Temptations「Superstar (Remember How You Got Where You Are)」
1971年のヒット曲。
もともとテンプテーションズは2つのグループでした。
オーティス・ウィリアムス、メルヴィン・フランクリン、エルブリッジ・ブライアントがいたディスタンスというグループとエディ・ケンドリックス、ポール・ウィリアムスがいたプライムズがくっついて出来たグループ。
1963年にデヴィッド・ラフィンが加入してリード・ボーカルの座を追われてしまったのがポール・ウィリアムス。ポール・ウィリアムスは初期はグループの振り付けも担当していた超重要人物でした。ところが、リード・ボーカルは外され、振付師も別で雇われ、彼の立場はどんどん微妙になっていったそうです。デヴィッド・ラフィンが脱退した後もリード・ボーカルにデニス・エドワーズが入ってきてしまってポール・ウィリアムスはリードに戻ることができない。追い込まれていったそうです。そして、アルコール、ドラッグに溺れてしまい、ステージには立つのですが口パクだったそうです。舞台袖で別のシンガー(後にメンバーで加入するリチャード・ストリート)が歌っていたそうです。そしてテンプテーションズを追われ、1973年モータウンのオフィスのすぐそばで自ら命を絶ってしまったそうです。
The Temptations「All I Need」
デヴィッド・ラフィンがリード・ボーカルの曲。