【目次】
ロールの音楽
The Rolling Stones「If I Was A Dancer (Dance Pt. 2)」
三上さんの選曲。ロールと言えば、一番に思い出すのはローリング・ストーンズ。1962年から半世紀以上の活動を続けるロックバンド。バンド名は、マディ・ウォーターズの楽曲「Rollin' Stone」から名付けられました。この曲は、アルバム『Rarities』より。
Muddy Waters「Rollin' Stone」
マディ・ウォーターズの1950年2月の録音。ローリング・ストーンズは、この曲からバンドの名前を付けました。マディ・ウォーターズは、ミシシッピのローリング・フォーク出身。1943年からは活動拠点をシカゴに移し、50年代から60年代のブルース界を代表する一人となりました。60年代のイギリスのブルース・ロック・シーンにも大きな影響を与えています。
Chuck Berry「Roll Over Beethoven」
チャック・ベリーが1956年5月に発表し、その後、ビートルズ、マウンテン、ELO、アイアン・メイデンなど多くのカバーを生み、チャックの「Johnny B. Goode」と並ぶ、ロックンロールの定番曲として愛されております。チャックが少年だった頃、姉のルーシーがピアノを独占してクラシックばかり弾いていたので、ポップスを弾きたかったチャックがルーシーへの反発をヒントにこの曲を作ったということです。
1986年10月に行われたキース・リチャーズをバンドマスターにしたセントルイスでのライブ録音『Hail! Hail! Rock 'N' Roll』より。
Little Feat「Hi Roller」
ロサンゼルスの名バンド:リトル・フィートの曲。1977年発表のアルバム『Time Loves a Hero』より。バンドのギタリスト:ポール・バレールの作品。1974年頃作られて、何度かのセッションを経て完成されたそうです。「Hi Roller」とは、金遣いの荒い人、賭け事で大金を賭けたり向こう見ずな勝負をする人のことだそうです。
The Temptations「Papa Was A Rolling Stone」
1972年秋に全米ポップチャート1位を記録したテンプテーションズの大ヒット曲。家庭を捨てた父親のことを描いたシリアスなソウルミュージックです。
The Velvet Underground「Rock & Roll」
ルー・リードを中心とするニューヨークのロックバンド:ベルベット・アンダーグラウンドの1969年の作品。1970年発表のアルバム『Loaded』に収録されておりますが、このバージョンは、ルー・リードがミックスを監修したオリジナル・バージョン。ラジオから流れてきたロックンロールへの感謝の念を、少年時代への追想を感じさせつつ爽快に描いております。
Little Walter「Roller Coaster」
リトル・ウォルターは、ハーモニカ・マイクをそのままアンプに繋いで、音を歪ませた、所謂アンプリファイド・ハープを一般的にしたことで知られているアーティスト。曲名の「Roller Coaster」は、日本で言うところのジェット・コースターという意味だそうです。
Bob Dylan「Roll on John」
ボブ・ディランの2012年発表のアルバム『Tempest』収録曲。故ジョン・レノンに捧げた曲。ジョンの人生を辿り、彼の死を嘆いています。ビートルズ作品の歌詞を幾つも引用し、「進め、このままいけ、ジョン」とゆっくり歌っています。