【目次】
エキゾチッククルーズ〜地中海の音楽(サラーム海上)
カラフルな地中海諸国の音楽が紹介されました。
2月12日
YiN YiN「The Perseverance of Sano」
オランダのエキゾ・ディスコ・バンド:イン・インのニューアルバム『Mount Matsu』より。このアルバムは日本民謡の音階でYMO的なテクノポップ、寺内タケシ風のサーフ・ギター・サウンドや今流行りのシティポップ風まで、外国人による勘違い日本エキゾチカを今の時代に再現しています。
2月13日
Salvio Vassallo & Monica Pinto「Tammurriata dei sette veli (7つのベールのタンムリアータ)(feat. Marcello Colasurdo)」
ナポリの下町の通りの名前をグループ名にして2000年前後に国際的に活躍したスパッカナポリ。その元メンバー二人、サルヴィオ・ヴァッサーロとモニカ・ピントの共演作『Il bacio - Rise and fall of Salomè』より。近年世界的にナポリのアーティストたちの活躍が目立ちます。毎年12月頭にナポリワールドというナポリ音楽のショーケース・フェスティバルがナポリで開催されているからだそうです。そこに出演したアーティストたちが世界進出を果たしているそうです。サラームさんも今年の12月にナポリワールドに参加する予定だそうです。
2月14日
Sebastià Gris「Akhmàtova」
スペインの地中海に浮かぶバレアレス諸島の中の最も大きな島、マヨルカ島出身のギタリスト:セバスティア・グリスのニューアルバム『Oli, all i julivert(オイル、ニンニク、パセリ)』。このアルバムはバルセロナのギター工房で作られた特別なギターを用いたギターソロの作品だそうです。この曲は2021年のアルバム『Llorer, Clau I Canyella』に収録されているようです。
2月15日
Taraf Syriana「Improv Taraf」
長く内戦に苦しむ東地中海のアラブの国:シリアの音楽。内戦が酷くなり国にいられなうなり、カナダに移住したシリア国立オーケストラのビオラ奏者が亡命していたシリア人演奏家とモルドバ人の演奏家と共に結成した楽団:タラフ・シリアナの曲。
Faraj Suleiman「Table for Two」
パレスチナ人のジャズピアニスト:ファラジュ・スレイマン。パレスチナ人といってもハマスとイスラエルの戦争が続いているガザ地区出身ではありませんし、パレスチナ自治政府があるヨルダン川西岸地区出身でもありません。イスラエル北部のガリラヤ湖地域出身です。生まれ育ったイスラエルで音楽を学びましたが、パレスチナ人としてのアイデンティティを追求するためフランスへと移住し、フランスで音楽活動を行っています。