【目次】
#14 トリビュート:ウェイン・ショーター
今年3月に亡くなったウェイン・ショーターのトリビュートでした。ご存命であれば、8月25日に90歳。大友良英さんも3月に追悼で、昨年9月のジャズ・ジャイアンツの再放送をされました。大友さんは、ウェイン・ショーターのリーダー作を紹介されたのですが、今回挾間さんは、ジャズ・メッセンジャーズ、マイルス・バンド、ウェザー・リポートとウェイン・ショーターが所属したバンドの楽曲も紹介してくださいました。
Art Blakey & The Jazz Messengers「On the Ginza」
ウェイン・ショーターの音楽キャリア初期の最も重要なバンド、アート・ブレイキー & ザ・ジャズ・メッセンジャーズ。1963年のアルバム『Ugetsu』より。ニューヨークのジャズクラブ「バードランド」でのライブ録音。日本でのツアーを終えた後で日本へのオマージュとして日本を題材にした曲を演奏しているアルバム。アルバムタイトルは「雨月物語」にインスピレーションを受けたということです。この曲はウェイン・ショーターの作曲。メンバーは、アート・ブレイキーのドラムス、ウェイン・ショーターのテナーサックス、フレディ・ハバードのトランペット、カーティス・フラーのトロンボーン、シダー・ウォルトンのピアノ、レジー・ワークマンのベース。
Miles Davis Quintet「E.S.P.」
ウェイン・ショーターがジャズ・メッセンジャーズを離れて、1964年に参加したマイルス・デイヴィス・クインテット。メンバーは、トランペットのマイルス・デイヴィスに加え、ピアノにハービー・ハンコック、ベースにロン・カーター、ドラムスにトニー・ウィリアムス、テナーサックスにウェイン・ショーター。1965年のアルバム『E.S.P.』より、タイトル曲。作曲は、ウェイン・ショーター。
Wayne Shorter「Witch Hunt」
ウェイン・ショーターのリーダー作。1964年録音、1966年発表のアルバム『Speak No Evil』。西洋の伝説や黒魔術をテーマにしたウェインの楽曲で構成されているアルバム。メンバーは、ウェイン・ショーターのテナーサックス、フレディ・ハバードのトランペット、ハービー・ハンコックのピアノ、ロン・カーターのベース、エルヴィン・ジョーンズのドラムス。
Weather Report「Rockin' in Rhythm」
1970年オーストリア出身のピアニスト、シンセサイザ奏者であるジョー・ザヴィヌルと結成することになったバンドが、1980年代半ばまで様々な変遷がありつつもジャズ、フュージョン界を牽引したバンド「ウェザー・リポート」。1980年のアルバム『Night Passage』より。メンバーは、ウェイン・ショーターのサックス、ジョー・ザヴィヌルのキーボードとシンセサイザー、ジャコ・パストリアスのベース、ピーター・アースキンのドラムス、ロバート・トーマス・ジュニアのパーカッション。
Wayne Shorter「Ana Maria」
ウェイン・ショーターが1975年に発表したアルバム『Native Dancer』。ブラジルの声とも呼ばれるミルトン・ナシメントを大きくフィーチャーしたコラボ作品。ミルトン・ナシメントとのコラボレーションを進めたのは、ウェインの2番目の妻であるアナ・マリア。
Wayne Shorter「Prometheus Unbound (The Wayne Shorter Quartet With Orpheus Chamber Orchestra)」
2018年にウェイン・ショーターとモニカ・スライの共作のグラフィックノベル原作付きで発表されたアルバム『Emanon』。ウェイン・ショーターのソプラノサックスとテナーサックス、ダニーロ・ペレスのピアノ、ジョン・パティトゥッチのベース、ブライアン・ブレイドのドラムスのウェイン・ショーター・カルテットと、34ピースで構成されるオルフェウス・チェンバー・オーケストラがウェインのオリジナル楽曲を演奏した作品。第61回グラミー賞最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞しました。
週間プレイリスト
8月21日から27日までのブログに掲載した曲のプレイリストです。