シリーズJAZZジャイアンツ(35) カーラ・ブレイ
今回は作曲家でピアニストのカーラ・ブレイの特集でした。
カーラー・ブレイは1936年5月11日カリフォルニア州オークランドの生まれ。今年86歳になります。ドイツ系の家系で父親がピアノの先生で教会でオルガンを弾いていたこともあり、3歳の時に音楽を学び始め、教会の催しで演奏するようになったそうです。
思春期にジャズに惹かれたカーラは高校を中退して17〜8歳の頃NYに移りジャズクラブ:バードランドでタバコ売りのバイトをしながらジャズを独学で学び、そこでカナダ出身のピアニスト:ポール・ブレイに出会い結婚することになります。
Paul Bley Trio「Ida Lupino」
1965年末にポール・ブレイがトリオで吹き込んだアルバム『Closer』から、後にジャズのスタンダード・ナンバーとなるカーラ・ブレイの名曲。フォー・シーズンズに影響を受けて書いた曲だそうです。
Carla Bley「A New Hymn」
1976年に録音したカーラ・ブレイのアルバム『Dinner Music』より。スタッフのメンバーが演奏しているそうです。カーラ・ブレイのオルガン&ピアノ&歌、ラズウェル・ラッドのトロンボーン、カルロス・ワードのアルトサックス&テナーサックス&トロンボーン、マイケル・マントラーのトランペット、ボブ・スチュワートのチューバ、ゴードン・エドワーズのベース、コーネル・デュプリーのギター、エリック・ゲイルのギター、リチャード・ティーのキーボード、スティーヴ・ガッドのドラムス。
この曲はジョー・コッカーに影響を受けて書いたそうです。最後に「You are so beautiful」のメロディーが出てきます。
Charlie Haden & Liberation Music Orchestra「Blue in Green」
ベーシストのチャーリー・ヘイデンが1969年に結成したリベレーション・ミュージック・オーケストラが2011年にベルギーのアントワープで演奏します。環境問題をテーマに新作を念頭に演奏されたのですが、チャーリー・ヘイデンが体調を崩して、カーラ・ブレイとの最後のライブとなってしまいます。
チャーリー・ヘイデンがカーラ・ブレイに是非この曲を演りたいんだと持ってきたマイルス・デイヴィスの曲(実はビル・エヴァンスがほとんど書いたと言われています)。カーラがアレンジし直してリベレーション・ミュージック・オーケストラで演奏しています。