ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

ワールドロックナウ 2021年9月11日(ホールジー、ビッグ・レッド・マシーン、ヤングブラッド )


新譜紹介

 

Halsey『If I Cant Have Love, I Want Power』

ホールジーの4枚目のアルバム。今年の7月にホールジーは第一子を産み、それが大きなアルバムのテーマになっています。トレント・レズナーがプロデュース。

If I Cant Have Love, I Want Power

If I Cant Have Love, I Want Power

  • アーティスト:Halsey
  • Capitol
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Easier than Lying



 

Girl is a Gun



 

Darling

ホールジーは家庭環境にも恵まれず、自分自身の表現をなかなか見つけることができず、悪戦苦闘していた時期があります。ホームレスになっていたことも。生産業に身を投じようと思っていた時期もあるそうです。こういう体験があるからこそ、今苦しんでいる人たちへの共感とメッセージを歌い続けています。この曲で歌いかける「Darling」は幼い頃の自分、そして苦しんでいる人達へのメッセージ。

(訳詞)

思い出せない

大事な背骨をどこかで無くした

自分の体を詰めて運ぶ小袋は

新聞の紙面の間に隠れていて

それは自宅にある

薬を飲んだら良くなるかもしれない

慌てふためいたってどうしようもない

代わりに買った薬なら試した

ちょっとは効いたけど

もう殆ど残っていない

ねえ泣かないで

私の居場所ならあるから

どこかで眠ったら

あなたの夢の中で会いましょう

幼い頃からずっと素敵だと思っていた

人気のない道にある墓場を車で通り過ぎると

小さな花々が心の拠り所を与えてくれた

安定した家庭環境なんて知らなかった

路上生活をしていたこと2、3年あった

分からない

自分が死んだ時、どこに墓石を置いたら訪ねてもらえるのか

ねえ、泣かないで

私の居場所ならあるから

どこかで眠ったら

あなたの夢の中で会いましょう

 

 

 

Big Red Machine『How Long Do You Think It’s Gonna Last?』

ザ・ナショナルのアーロン・デスナーが中心になって、ボン・イヴェールジャスティン・ヴァーノンと一緒に作ったプロジェクト。

アーロン・デスナーはこのアルバムを作っていく時に、「このアルバムのテーマは子供時代であり、イノセンスの喪失や大人になる前の時間へのノスタルジア、つまり自分が人を傷つける前であり、間違いを犯したりする前の時間へのノスタルジアなんだと気づいた。」と語っているそうです。

 

 

Phoenix (feat. Fleet Foxes and Anais Mitchell)



 

Magnolia

アーロン・デスナーの個人的体験に基づいた曲だそうです。

(訳詞)

マグノリア

もう癒された?

君はあの時、岸壁に行った

喧嘩を避けるために

心配したんだけど、君が帰ってくるまで

正気を失ったかと

時間を見失ったかと

遠くまで行ったの?

君が落ちた時

辛かった?

教えてくれる?

マグノリア

教えてくれる?

そう、君が燃やし尽くし

この街を消し去った

そう、君が行かなくちゃいけないこと

そう、知っとくべきだった

遠くまで行ったの?

君が落ちた時

辛かった?

教えてくれる?

マグノリア

教えてくれる?



 

Brycie

アーロン・デスナー自身が少年時代すごく重い鬱を病んでいて、その時に助けてくれたのが同い年の兄弟。そのお兄さんのことを歌った曲。アーロン・デスナーが初めてボーカルに挑戦した曲。

(訳詞)

子供の頃、僕の面倒を見てくれた

僕らが歳をとっても

そのまま近くにいる

君が一緒にいると、ぐっすり眠れる

君が僕をここに留まらせてくれた

僕が問題なら、君は嵐だ

僕がサウンドなら、君は曲だ

僕が雷なら、君が歩みだ

僕が夕闇なら、君が法だ

君は言った

共感できると

耐えられないと

ああ待って

ハニー、どこにまで

言いたくないけど、拒否して

彼を救う価値もないと

今はもう終わり

落ち込んでいる時は、元気づけてくれる

君が僕をここに留まらせてくれた



 

 

 

リクエストコーナー

 

YUNGBLUD「fleabag」

ヤングブラッドの新曲。

この曲についてヤングブラッドはこのように語っているそうです。

この曲を書いたのは自分の人生が本当に暗かった時期で、周りの多くの人が僕のあるべき姿に期待していた。本当のことを言うと、この曲は人々が僕のことを批判したり、僕を打ちのめそうとしたりすることに腹を立てているところから始まったんだ。

疎外感を感じ、孤独を感じていたんだ。この曲を一言で言うと「反発」。世界への反発、友人への反発、家族への反発、そして一部のファンへの反発。

僕は僕であり、僕がしたいのは愛を広め、心で導くこと。僕はいつも人々に「自分らしくいようよ」って言ってきたけれども、時々そのメッセージを思い出して、自分に言いきかせなければならないと思ってるよ。

 

fleabag

fleabag

  • Locomotion Recordings/ Interscope Records
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