思いを馳(は)せる音楽
1曲目のゴンチチさんの曲は「雲の彼方に」という曲でした。この曲は三上さんのお友達のカナタニさん捧げた曲だそうです。カナタニさんの名前と「彼方に」をかけているそうです。この曲にちなんで今回のテーマは「思いを馳(は)せる音楽」でした。
Claudia Morena「So Saudade」
「サウダージ」はブラジル音楽を理解する上で最も重要なキーワードで、ブラジルに奴隷として連れてこられたアフリカ人が生まれ故郷や引き裂かれた家族や恋人などを恋しく思う気持ちを始め、遠く離れた場所や人、過去への郷愁、思慕、憧憬、切なさを意味しています。
この曲はアントニオ・カルロス・ジョビンと1960年に急逝したニュウトン・メンドンサが共作した曲で、ジョビンにとって最も初期の作品の一つでもあります。ボサノヴァ前夜の1956年に録音されたものです。
Nara Leao「Sabia」
サビアはツグミ科の鳥でブラジル全土で広く知られている野鳥の一つ。この曲はボサノヴァのミューズと言われたナラ・レオンが亡命先のパリで1971年に現地のミュージシャンと共にブラジルのポピュラー音楽の名曲を録音したアルバム『美しきボサノヴァのミューズ(Dez Anos Depois)』に収録されており、曲はアントニオ・カルロス・ジョビン、作詞はシコ・ブアルキです。
音楽のバックステージ(渡辺亨)
Michael Pipoquinha & Pedpo Martins『Cumplicidade』
ミシェル・ピポキーニャとペドロ・マルチンスの初のコラボレーション・アルバム『Cumplicidade』が紹介されました。ペドロ・マルチンスはブラジルの気鋭のギタリスト。ミシェル・ピポキーニャは6弦ベース奏者。オリジナルも数曲ありますが、ブラジルの名曲のカバーが殆どだそうです。
Desfigurado(うちひしがれて)
この曲はカルトーラの1977年『愛するマンゲイラ』収録曲のカバー。
原曲はこちら