ボサ・ノヴァとジャズ
夏本番を迎えるにあたり、ボサ・ノヴァの特集でした。
Joao Gilberto「Chega de Saudade(想いあふれて)」
1958年7月10日に録音が完成したボサノバの代表曲。この日をボサノバの誕生の日と呼ぶ人もいるそうです。アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲、ヴィニシウス・ジ・モライスの作詞。ジョビンがジョアン・ジルベルトの歌とギターに惚れ込んで、ジョアンの演奏で録音したいと願い出て完成した曲。
ジョアン・ジルベルトは1931年ブラジル北東部のバイーヤで生まれたシンガーソングライター。ボサノバの父と呼ばれています。ボサノバ・ギターのバチーダ奏法のオリジネーター(番組ではギターを弾いて大友さんが解説してくれました)。2019年7月6日に88歳で亡くなっています。
アントニオ・カルロス・ジョビンは1927年ブラジル南東部の都市リオデジャネイロで生まれた作編曲家、ピアニスト。1994年に亡くなっています。
Joao Gilberto「Desafinado」
ジョアン・ジルベルトの1959年発表のセカンドシングル。
Joao Gilberto「Acontece Que Eu Sou Baiano」
2003年にジョアン・ジルベルト72歳で初来日した時の音源。2003年9月12日東京国際フォーラムのホールAでの公演。
Stan Getz & Joao Gilberto「The Girl From Ipanema(イパネマの娘)」
1962年8月2日1ヶ月半に渡り、リオデジャネイロの有名なビーチ、コパカバーナのナイトクラブ「オ・ボン・グルメ」で、アントニオ・カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルト、ヴィニシウス・ジ・モライス、ボサノバの創始者3人が結集するという共演がありました。そこで初演されたのがこの曲。1963年アメリカで録音されたアルバム『Getz/Gilberto』に収録されたバージョンで有名になりました。
Elis Regina& Antônio Carlos Jobim「Águas de Março(三月の水)」
1974年の録音でアントニオ・カルロス・ジョビンとエリス・レジーナの共演アルバム『Elis & Tom』より。3月はブラジルでは夏の終わり。
Paul Desmond「A Ship Without A Sail」
アメリカでボサノバのスタイルをいち早くジャズの中に取り入れた一人、ギタリストのジム・ホールがアルトサックスのポール・デスモンドのアルバムで演奏している1965年にリリースされたアルバム『Bossa Antigua』より。