第2回ジャズ紅白
今回で今年最後の放送でした。昨年に続き「ジャズ紅白」。
男性vs女性ではなく番組独自の切り口での紅白。色んなテーマでの対決がありました。
紅白ロンドン、テナーサックス対決
6月6日の特集「ジャズ・フロム・ロンドン」で取り上げられたお二人の対決。
Nubya Garcia「Pace」
紅組。今年夏にリリースされたテナーサックスのクイーン、ヌバイア・ガルシアのメジャー・デビュー作『Source』より。ジャケットが赤っぽいので紅組だそうです。
このアルバムは9月5日に放送されました。
Shabaka And The Ancestors「The Coming Of The Strange Ones」
白組はキング、シャバカ・ハッチングスが今年3月にシャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ名義でリリースした白黒っぽいジャケット『We Are Sent Here By History』より。
このアルバムは3月21日に紹介されました。
紅白薔薇対決
Jorja Smith「Rose Rouge」
ブルーノートの歴史的名曲を現在のUKジャズシーンのミュージシャン達がカバーしたコンピュレーション・アルバム『Blue Note Re:Imagined』から、現在23歳の歌姫ジョルジャ・スミスが歌っています。この曲は2000年にブルーノートからリリースされたフランス人DJプロデューサーのサンジェルマンがジャズ・ボーカリスト:マリーナ・ショウの「Woman Of The Ghetto」をサンプリングして作ったトラックにジョルジャ・スミスが新たな息吹を吹き込んだ作品。
MVはブラック・ライヴズ・マターのデモ映像を使って、その中にはマーティン・ルーサー・キング、ニーナ・シモン、マルコムXなどの言葉も出てきて、最後にジェイムズ・ボールドウィンの言葉が出てくるそうです「向き合っても変えられないこともある。だが、向き合わずに変えることは出来ない。」
このアルバムはこの番組でも取り上げれましたが、11月7日の「世界の快適音楽セレクション」でも取り上げられました。
Ibrahim Maalouf「Una Rosa Blanca」
白組はレバノン出身のトランペット奏者:イブラヒム・マーロフ。微分音トランペットを吹く方です。このタイトルはスペイン語で「一輪の白い薔薇」という意味だそうです。キューバ独立革命の英雄:ホセ・マルティの詩「一輪の白い薔薇を育てる」からこのタイトルはきているそうです。ホセ・マルティの詩には「たとえ僕のこころを引き裂く残酷な人にも、その白い薔薇の花をあげよう」という言葉が出てくるそうです。
このアルバムは3月14日に紹介されました。
新年は1月2日(土)「ジャズ・トゥナイト 新春デラックス」
【司会】大友良英,【ゲスト】ピアノ奏者、作曲家…アーロン・チューライ,ドラム・打楽器奏者…石若駿,打楽器奏者…角銅真実
楽しみです。