ニューオーリンズ・ジャズフェスティバル特集
今回は昨年5枚組CDが発売された「ニューオーリンズ・ジャズフェスティバル」の特集でした。このジャズフェスが初めて開催されたのは1970年で昨年が50周年で記念して発売されました。バラカンさんは、1993年以来27年ぶりに行く予定だったそうです。
Professor Longhair「Big Chief」
プロフェッサー・ロングヘアはジャズフェスが始まった頃はニューオリンズ以外では殆ど知られていなかったそうです。1974年ジャズフェスの2週間くらい前にプロフェッサー・ロングヘアの住んでいる家が燃えてしまったそうです。プロフェッサー・ロングヘアのためにニューオリンズのフェスの財団が彼を救済するコンサートを企画しました。今は「Fire Benefit」と呼ばれる伝説のコンサートで、ドクター・ジョンやミーターズのメンバーが参加していたそうです。これはその時の音源で、とてもいいです。
「Fire Benefit」はWWOZで2週間聴けるそうです。今年のジャズフェスが中止となったので、歴代のジャズフェスの音源を毎日配信しているそうです。
Snooks Eaglin「Dizzy Miss Lizzy」
スヌークス・イーグリンはニューオリンズでは伝説のストリート・シンガー。彼は目が見えなくて若い時から路上で演奏していたそうです。レコードプロデューサーに見出されて1959年にレコードを出したそうです。来日したこともあるそうです。
ビートルズで有名なこの曲は1994年の演奏。
Dr. John「Litanie des Saints/Gris-Gris Gumbo Ya Ya/I Walk On Gilded Splinters」
ドクター・ジョンの2001年の演奏。ドクター・ジョンは1968年に初めてアルバムを出して、ニューオリンズを離れてロサンゼルスを拠点にして活動していました。1992年に久しぶりにニューオリンズに戻ってアルバム『Goin' Back to New Orleans』を作りました。そのアルバムの冒頭を飾ったのが「Litanie des Saints」という19世紀の音楽をモチーフにした曲でした。この曲とデビューアルバムから2曲のメドレー。
Allen Toussaint & Bonnie Raitt「What Is Success」
2000年にアラン・トゥーサンがボニー・レイットと共演した曲。映像がありました。
Irma Thomas「Old Rugged Cross」
2007年にアーマ・トーマスがマヘリア・ジャクソンへのトリビュートで歌ったゴスペルの名曲。
The Wild Magnolias「Smoke My Peace Pipe」
Sonny Landreth「Blue Tarp Blues」
2009年にサニー・ランドレスが2005年のハリケーン・カトリーナについて歌った曲。ハリケーンの後の吹き飛んだ屋根を覆うブルーシートがたくさん敷かれた光景と政府の対応の悪さを歌っているそうです。
John Boutte「Louisiana 1927」
ハリケーン・カトリーナの翌年の2006年にランディ・ニューマンの洪水を歌った有名な曲をジョン・ブッテが歌っています。この演奏は素晴らしいです。
こんな風にみんなで歌える日が早く来て欲しいです。