爽やかなワールドミュージック(サラーム海上)
Marcos Valle『Cinzento』
今年77歳になるマルコス・ヴァーリの新譜が紹介されました。アルバムタイトル『Cinzento』は灰色という意味。現在の政治的混迷を極めるブラジルを表しているそうです。前作はディスコ&ブギでしたが、このアルバムはボサノバやメロウ・グルーブが中心です。日本ではCDの発売時期が未定のようですね。コロナの影響でしょうか。
Cinzento
タイトル曲。グルーブ感がたまらないです。
1年前の前作『Sempre』もこの番組で紹介されて知りました。
Avishai Cohen『Big Vicious』
イスラエルのトランペッター、アヴィシャイ・コーエンの新譜が紹介されました。ツインギター、ツインドラムにトランペットというバンド。
海上さんは2016年と2019年に彼らの演奏をイスラエルの音楽見本市で見ているそうで、音楽的にはジャズやポストロックとワールドミュージックではないのですが、彼らの演奏が素晴らしくて2回ともその年の見本市のベストアクトだと思っているそうです。YouTubeでライブ映像見つけましたが、確かに一音一音引き込まれる素晴らしさがあります。
Moonlight Sonata(Beethoven)
ベートベンの「ピアノ・ソナタ“月光”」のカバー。
Bassel & The Supernaturals『Smoke & Mirrors』
バーセル&ザ・スーパーナチュラルズ(Bassel & The Supernaturals)は、シリア・アラブ共和国の北部「アレッポ」生まれの両親を持ちアメリカで生まれ育ったバーセル・アルマディ(Bassel Almadani)率いるファンク・バンド。
彼らはシリアのハート、シカゴのソウルを掲げて、シリアの人々の声をアメリカに伝える役割を果たしているそうです。
最新アルバム『Smoke & Mirrors』はクラウド・ファンディングで作られ、売り上げの一部はシリアに送られます。シリア、特に「アレッポ」は、内戦により水道やガス、電気などのインフラが遮断され、手を洗うための石鹸も水も十分にないそうです。今回の新型コロナウィルスの広まりが心配されています。
Aleppo
彼らの曲はアメリカのファンク、ソウルで非常にダンサブル。素敵です。