ゲスト:佐野元春
この番組も前回から萩原さんご自宅からの録音になっています。ゲストも電話出演。
今回のゲストはインターネットを介してマルチレコーディングをした新曲「この道」を発表した佐野元春さん。佐野さんのいつも自然体で音楽を愛するお人柄がとても好きです。面白い方ですよね。
佐野元春 & ザ・コヨーテバンド「この道」
佐野さんが曲を書いてラフに録音したものを皆んなに配って、それぞれのプレーヤーがダビングしていって完成したそうです。
こういうことがあったからこそ見えてくる景色ってあると思んですよね。そこはポジティブに捉えたいと思います。
聞き手の皆様と同じ時代に生きて、ソングライター、アーティストである僕は何ができるかということをいつも考えますね。やっぱり、9.11にせよ3.11にせよ、考えられない悲劇な訳で、目の前にそういう景色が展開したら僕たちは慌てるしかないですよね。
しかし、アーティストはそういう混乱した景色を見て、そこに言葉と音楽を与えていくというかね。そして形にして同じ時代に生きている人たちと「どうだろう?僕たちがまずしなければいけないことは何なんだろう?」と考える。アートのできることは、今の時代すごく大きいと思います。
「この道」は9.11や3.11の時のような強い悲壮感はなかったですね。むしろ、命というものをすごくリアリティを持って感じましたから、より前向きな感じというか、それを歌に託したかったです。
佐野元春「光」
9.11の後に佐野さんがリリースした曲。
佐野さんはステイ・ホームで朝から晩まで曲を書いているそうです。また新しいアルバムを出してくれると思います。楽しみにしています。
Bob Dylan「Murder Most Foul」
ボブ・ディランの8年ぶりのオリジナル曲「最も卑劣な殺人(Murder Most Foul)」。
テーマは、ジョン・F・ケネディの暗殺。1960年代という時代に何が始まり、何が盛り上がり、何が終わっていったのかを歌っています。JFKの亡霊が撃たれたリムジンに乗ってカーラジオのDJをしているウルフマン・ジャックに向かってあの曲をかけてくれ、この曲をかけてくれとずっと言い続けます。
中川五郎さんが訳詞を公開しています。
週間プレイリスト
4月27日(月)から5月3日(日)にブログに掲載した曲のプレイリストです。
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