ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

CHABOと斉藤和義の年の瀬ロックンロール 2019年12月30日

f:id:radiomusic:20191230170924j:plain

 

最近恒例となっている年末の特番。4年目です。

私は番組のコメント欄に「継続してください」と投稿するほど毎年この番組を楽しみにしております。

 

 

The Rolling Stones「Don’t Stop」

4月に六本木でCHABOさんがCharさんとのライブで一緒に演った曲。CHABOさんが日本語詞をつけて歌ったそうです。リハは戸越銀座のCharさんの自宅で行ったそうです。Charさんは5歳年下だそうですが、会った時(Charさん17歳、CHABOさん22歳)からため口だそうで。

 

 

 

カーリングシトーンズ「氷上のならず者」

斎藤さんは同世代で結成した「カーリングシトーンズ」で合宿レコーディングしたそうです。奥田さん、トータスさんがご飯作ったそうで。楽しそう。 

氷上のならず者(通常盤)

氷上のならず者(通常盤)

 

 

「何しとん?」は斎藤さんが作った曲だそうです。ロス・ロボスっぽい曲。

 

 

 

斉藤和義「いつもの風景」

ちびまる子ちゃんのエンディングテーマ。

生前さくらももこさんが斎藤さんが曲をつけるイメージで詞を書かれていたそうです。

 

 

 

CHABOさんは69歳。同年代の遠藤ミチロウさん、萩原健一さんが亡くなるという悲しいこともありましたが、精力的に全国ツアーをされています。CHABOさんって痩せててか弱く見えますが、すごく体力あると思います。3時間以上の長い時間のステージをずっとギター弾きながら歌う。それと水飲まないんですよ。置いてあるのに。

斎藤さんは1966年生まれの53歳。1970年代がお気に入りのようで、古井戸、RCサクセションの昔の映像を今も見ているそうです。私も斎藤さんと同年代なのですが、同じ気持ちですね。そういうもんなんですかね。

 

古井戸「早く帰りたい」

番組でかかったのはCHABOバンドのライブ音源でした。アルバム「The 仲井戸麗市 Book」に「早く帰りたいPartII」という続編を収録されています。「早く帰りたい」はCHABOさんの人生のテーマで、中学生の時に生徒手帳に「早く帰りたい」と書いていたそうで・・気持ち分かります。

 

 

 

清志郎さんの追悼ライブが10年目を迎え、2019年5月の野音でひと段落となりました。斉藤さんも出演。このライブは10年間蔦岡晃さんが企画されました。蔦岡さんは清志郎さんのライブのオープニングで清志郎さんを呼び込んで来られた方です。2008年2月10日に日本武道館で行われた「忌野清志郎完全復活祭」で「ミスター完全復活!忌野清志郎〜!!」と呼び込まれた音声は有名です。清志郎さん直筆のその時の呼び込みセリフです。引用:【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第11回》 蔦岡晃

 

f:id:radiomusic:20200101134938j:plain

 

 

楽屋でCHABOさんは端っこに女性アーティストが着替えるようなところでカーテン張って一人でいたそうです。ハリーさんですらみんなと同じテーブルに座って話していたのにと斎藤さん。それでもCHABOさんは相当進歩したと。以前は車にいるか、一度帰っていたそうで・・

CHABOさんと斉藤さんで清志郎さんの思い出話に花咲いていました。

 

 

RCサクセション「Baby a Go GO」

RCのラストアルバム。

斎藤さんがCHABOさんにこのアルバムを作った頃について聞きました。

 

自分の中でも時効だけど、これは地獄のレコーディング。バンドが限界で。個人的な清志郎との付き合いはともかく、無理というところまできていた。色んな背景があって。

このアルバムを作ることにはなったのだけど、スタジオ行くのは地獄だった。清志郎個人というよりも、バンドの難しさで殴ろうと思った奴もいるよ。手は出しちゃいけないけど。エンジニアも外人で(レニー・クラビッツのエンジニア)。いい奴なんだけど、コミュニケーション出来なかったりして。毎日切れてた。ものすごく切ない。

和義が俺の「うぐいす」って歌、歌ってくれたりしたじゃん。去年もここで歌ってくれたよね。スタジオでバンドのメンバーと会話もないんだけど、清志郎がコーラスをやってくれたりするんだよ。バンドとしては地獄なんだけど、清志郎は本当に一生懸命やってくれるわけ。半分泣いちゃってるもん。今は「清志サンキュー」って思ってるんだけど、素直に「ありがとう」って言えない自分が当時いた。

(斎藤さん)このアルバム一番好きです。

現場ではそういうことだったけど、作品としては違う次元が生まれてちゃう。不思議だね。

 

清志郎さんファンクラブの会報誌『どんちゃん画報』最新号で春日ハチさんも少し触れていました。本当に色々あったようで。口をつぐんでいます。

Baby a Go Go

Baby a Go Go

  • アーティスト:RCサクセション
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD
 

 

RCサクセション「あふれる熱い涙」

斉藤さんの選曲。このアルバムは、全曲いいです。

 

 

RCサクセション「お墓」

CHABOさんの選曲。お二人が出会ったのは清志郎さん18歳、CHABOさん19歳。1970年代清志郎さんがCHABOさんの新宿のアパートによく泊まりにきていた頃の曲。かかったのはハワイで録音したアルバム「OK」に収録されているバージョンでしたが、3人組時代の映像があったので載せさせて頂きました。

 

 

 

コメントゲストはザ・クロマニヨンズ真島昌利さん。巨人ファン(長嶋茂雄ファン)だそうで、「侍ジャパンが世界一になって良かった」とコメントされていました。

 

ザ・クロマニヨンズ「会ってすぐ全部」 

PUNCH (通常盤) (特典なし)

PUNCH (通常盤) (特典なし)

 

 

 

 

斉藤和義さんの選曲

 

井上陽水「My House」

アコースティックのイベントで一緒になって、陽水さんのアルバムをアナログで順を追って聞き直しているそうです。 

1970年代渋谷の「青い森」でCHABOさん、陽水さん(当時はアンドレ・カンドレ)、清志郎さん、泉谷さんは一緒にライブ演られていたそうで、陽水さんと清志郎さんは同じホリプロだったので仲良かったそうです。「帰れない二人」が共作ですね。

My House

My House

  • provided courtesy of iTunes

 

 

Nancy Wilson「 (You Don't Know) How Glad I Am」

イギリスのブラックコメディ「The End of the Fucking World」というドラマでかかっていた曲で気に入ったそうです。 

 

 

Arthur Alexander「Anna」

マッスルショールズの映画を観てハマった曲だそうです。キース・リチャーズビートルズと競い合うようにアーサー・アレキサンダーを聴きあさったそうです。

CHABOさんはこの曲に影響されて「どんな」という曲を作ったとか・・

 

 

 

 

CHABOさんの選曲

 

Nina Simone「Seems I’m Never Tired Lovin’ You」

CHABOさんのステージへの登場SE。斎藤さんも映画観たそうです。私もCHABOさんのように関連する本を読んで勉強しようと思います。

 

 

 

Bob Marley「Three Little Birds」

ステージが終わる時にかける曲。Love & Peaceの象徴。「every little thing gonna be alright」という詞に今年引っかかっているそうです。 RCにも「すべてはALRIGHT」という曲がありますが、「すべてはALRIGHT」と叫んでいた時はバンドが限界になっていた時。「every little thing gonna be alright」という詞もいいこと言っているようだけど、「そんなことないよな」と。「全てがOKなわけないじゃん」と。

3.11の時「上を向いて歩こう」を引き合いに出したインタビューで若者が「上を向いても何もありませんよ」って言っていたことがCHABOさんには刺さっているそうです。

ソングライターとしては投げかけた言葉の捉え方がどうなのかということでしょうか。

 

 

 Ringo Starr「Grow Old With Me」

リンゴ・スターのニューアルバムからジョン・レノンのカバー曲。「ダブル・ファンタジー」に入れる予定であったが、完成する前に亡くなってしまいました。今回リンゴ・スターポール・マッカートニーに協力してもらって完成させました。

 

(訳詞)

一緒に歳を重ねていこう

僕たちの人生はまだこれから

そしてこの世を去った時、僕たちは一つになる

二人の愛に神の恵みを

 

一緒に歳を重ねていこう

僕たちは同じ木の二本の枝

一日が終わったら、一緒に夕陽に向かい合おう

二人の愛に神の恵みを

 

共に人生を送ろう

夫と妻として終わりのない世界

終わりのない世界で一緒に歳を取っていこう

この先どんなことがあっても、僕たちは乗り越えて行ける

二人は心から愛し合っているから

二人の愛に神の恵みを

あなたに神のお篭を

 

 

 

 

最後にCHABOさんと斉藤和義さんの共作「年の瀬鼻唄」を生演奏してくれました。

収録三日前にCHABOさんから車の中で録音したデモが送られてきて作ったそうです。あっという間に斎藤さんが完成させたそうで。さすがですね。

 

(CHABOさん)

あっという間の一日

あっという間の一週間 

あっという間の一ヶ月

あっという間の一年

あっという間だろうか、人生

 

(斎藤さん)

あっという間の朝昼晩

あっという間の春夏秋冬

あっという間か、泣いても笑っても

あっという間か、兎にも角にも

あっという間だろうか、人生

 

(斎藤さん)

こんなはずじゃなかったとか

(CHABOさん)

いや結構良かったとか

(斎藤さん)

やりたくなかったことも

(CHABOさん)

やって良かったことも

(斎藤さん)

気がつきゃまた

(お二人)

十二月

振り向けばもう一年

 

(CHABOさん)

あっという間の西暦2019年

(斎藤さん)

あっという間の令和元年

(CHABOさん)

あっという間か、お疲れさんイノシシ

(斎藤さん)

あっという間か、兎にも角にも

(お二人)

あっという間だろうか、人生

 

(斎藤さんギターソロ)

(CHABOさんギターソロ)

 

(斎藤さん)

ゲラゲラ笑ったりして

(CHABOさん)

イライラ怒ったりして

(斎藤さん)

忘れてしまったことや

(CHABOさん)

まるで忘れられないことや

(お二人)

気がつきゃもう大晦日

 

(CHABOさん)

さよならした人も

(斎藤さん)

昨日出会った人も

(CHABOさん)

お世話になった人も

(斎藤さん)

そうでもない人も

(CHABOさん)

いいこと待ってるさ

(斎藤さん)

何も根拠はないけど

(お二人)

どうか皆さん、良いお年を

来年もまた、よろしく

 

(CHABOさん)

あっという間の一日

(斎藤さん)

あっという間の一週間 

(CHABOさん)

あっという間の一ヶ月

(斎藤さん)

あっという間の一年

 

(お二人)

あっという間だろうか、人生

(CHABOさん)

全く

(お二人)

あっという間だろうか、人生

(CHABOさん)

でもな和義、でもな

(お二人)

明日があるさ、人生

(CHABOさん)

明日があるさ

 

(お二人)

NHK