先週と今週は番組新シリーズ「恐るべし10代!」。
お孫さん(細野さんの娘さんのお子様)の細野悠太さん、1940年代のブギをこよなく愛す福原音さん。
細野悠太さんはリズム感があってベースをされているということで音楽界で今後活躍されるのだと思います。福原音さんは細野さんも「誰かの生まれ変わり?」とビックリするほどブギに詳しく、細野さんとブギの会話が出来る人がいたのかと驚きの逸材。
ブギはロックの元と言われてはいますが、ビートを受け継いでいる人はあまりいないそうです。1940年代はドン・レイ(Don Raye)という方の周辺の音楽がいいそうです。
ロックも初期の頃はビートが変だったそうです。4ビートだか8ビートだか分からないような。それに気がついている人が日本にいて、「かまやつひろし」さんだったそうです。ロックのビートはスイングと8ビートが混じっているとかまやつさんの本に書いているそうです。細野さんは自分だけが気づいていたのかた思っていたそうで、かまやつさんと話が出来なかったのが残念だったそうです。
ブギウギの名作はみんなドン・レイが関わっているそうです。例えば「The House of Blue Lights」や「
細野さんは自分が極東と言われたアジアのモンスーン地帯の島国の日本でブギをやっているのは、自分自身疑問に思っているそうです。先日のニューヨーク講演でもそのような話をされたそうです。
なぜ細野さんがブギを演られるのか?
細野さんは1947年生まれで日本が敗戦の後にアメリカ軍が東京にやってきてGHQの本部が出来てマッカーサーが来てブギを流行らせた。
ブギは戦時中の音楽で日本にブギを流行らせるというのはGHQの政策なのではないかと。だから日本でも笠置シズ子がヒットさせたり、服部良一さんがいっぱい作ったり。
アメリカから来たジャズ・バンドが「東京ブギ」を演っている素晴らしい音源も残っているそうです。
ブギを演っているとアメリカ一辺倒ではない。日本の昭和の映画にもいっぱい出てくる。黒澤明の「生きる」という映画に「ブーちゃん」って言われている市村俊幸という人がホームパーティでピアノでブギを弾いている。ブギは黒澤明まで浸透している。だからアメリカだけの話ではない。
戦後生まれの宿命としてブギを演っている。
ブギのノリは日本では無理。ギリギリ細野さんは出来ている。これ以上はどうかなと。人材が集められない。アメリカ行って演るのも違うと思うし。
いまだにハリー細野の気持ちが出てくる。フランキー堺みたいに。
どうしてもなり切れない。アメリカ人には。
でも日本で演っていると「アメリカ人みたいなこと演ってるんだね」と言われる。何処にも居場所がない。はっぴいえんどの頃から「さよならアメリカさよならニッポン」という気持ちはずっとある。
テクノ演っている方が気が楽。
最後の福原音さんの選曲。