Mal Waldron「Left Alone」
10/18 ジャズ・トゥナイトは「シリーズJAZZジャイアンツ 70 マル・ウォルドロン」と題してピアニスト、マル・ウォルドロンをの特集。8月16日は生誕100年を記念する誕生日でした。
マル・ウォルドロンは1925年8月16日ジャマイカ系の両親のもとニューヨークで生まれました。初めの頃はクラシックの音楽の訓練を受けていましたが、チャーリー・パーカーの音楽を聴いてジャズに転向しクイーンズ・カレッジで作曲と音楽理論を学ぶと当時に1940年代のニューヨークの活気あるジャズシーンに触れます。1950年代初頭アイク・ケベックのバンドに入り、その後チャールズ・ミンガスのジャズ・ワークショップに参加し、そして晩年のビリー・ホリデイの伴奏者を務めたことでも知られています。60年代半ばにはヨーロッパに移住し、2002年12月2日ベルギーのブリュッセルで77歳でなくなりました。
1959年7月17日にビリー・ホリデイが亡くなりました。マル・ウォルドロンは2年数ヶ月間共演を重ねていて、多くを学んだと語っています。ビリーが亡くなる数ヶ月前の1959年の春にマルは名曲「Left Alone」を作曲して、それにビリーが歌詞をつけてステージではよく歌っていたそうです。残念ながらこの録音は残っていないそうです。マルはビリーが亡くなって間もなく、追悼アルバムということで『Left Alone』をリリースしています。メンバーは、ジュリアン・ユーエルのベース、アル・ドリアースのドラムス、マル・ウォルドロンのピアノというトリオ編成ですが、タイトル曲の「Left Alone」だけにはアルトサックスのジャッキー・マクリーンが入っています。録音は1959年2月24日とビリー・ホリデイが亡くなる前ですが、発売が亡くなった後なので追悼盤として出ているそうです。
