【目次】
暦(こよみ)の音楽
MAMALAID RAG「カレンダー」
ママレイド・ラグの2006年にリリースされたセカンド・アルバム『MAMALAID RAG 2』の冒頭を飾る曲。ママレイド・ラグには田中拡邦さんのソロ・プロジェクトだったり、バンドだった時代がありますが、この頃は田中さんと江口直樹さんのデュオ。
角銅真実「6月の窓」
2020年にリリースされた角銅真実さんのメジャー・レーベルでのファースト・アルバム『oar』に収録されている彼女の自作曲。
Bruce Springsteen「4th of July, Asbury Park (Sandy)」
この曲はブルース・スプリングスティーンの故郷、ニュージャージー州アズベリーパークでアメリカ独立記念日にあたる7月4日の夜を騒ぐ若者たちの光景を描きつつ、サンディという女性に語りかけている曲。それまでのカーニバルのような人生に別れを告げることをサンディに語り、同時に彼女に愛を告白しております。1973年の作品。
キリンジ「今日も誰かの誕生日」
兄の堀込高樹さんと弟の堀込泰行さんのユニットだった時代のキリンジが2007年にリリースしたシングル曲。
Amy Winehouse「October Song」
エイミー・ワインハウスが20歳の時、2003年にリリースしたファースト・アルバム『Frank』に収録されている曲。エイミーが飼っていた小鳥を題材とした曲で、「October(10月)」という言葉は一切出てきません。エイミーが幼少期、彼女の父親はフランク・シナトラのレコードを家の中でよく聴いていた頃のことで、アルバム・タイトルはフランク・シナトラ、そしてこの「October Song」というタイトルはシナトラも歌ったクルト・ヴァイル作の「September Song」を意識しております。なお歌詞には、ジャズ歌手のサラ・ヴォーンの名前が出てきて、彼女で有名な「Lullaby of Birdland」のメロディが引用されております。
Lou Reed「Xmas in February」
ルー・リードの1989年に発表された曲。この曲の主人公サムはベトナム戦争の帰還兵。兵士が家族のもとに帰るのは本来クリスマスですが、サムは数ヶ月を捕虜として過ごしたので、やっと2月に米国に帰還しました。ところが、いつの間にか妻は子供を連れて家を出て行ってしまったので、サムは家庭がなく、2月のクリスマスは彼のもとにはやって来なかったという一種の反戦歌。
トピックス(渡辺享)
Becca Stevens「Now Feels Bigger than the Past」
ベッカ・スティーヴンスの新作『Maple To Paper』より。このアルバムは初の本人一人っきりのアコースティックギターの弾き語りアルバム。
この曲は「どうして人が死ぬと、その作品が以前より味わい深く感じるの?」ということだそうです。現代のSNS社会への批判も込められているそうです。誰か亡くなると大してファンでなかった人が「いいね」とかツイートしたりして、「私は大好きでした」とか言う人がいます。死んだから急に評価が上がるのはおかしな話。
享さんがご本人が来日した時に聞いたそうですが、この曲のきっかけは、2016年プリンスの死だそうです。プリンスが亡くなって、SNS上に彼の映像をリツートしたり、好きなはずないのに好きでしたみたいに書かれたり、それに憤慨して歌詞に一行書いたそうです。
三上さん「その通りですね。お店が潰れて行っとけば良かったと言うなら、行っとけよということ。」
優河「泡になっても」
優河の新作『Love Deluxe』より。岡田拓郎の魔法バンドと一緒にやっており、岡田拓郎がプロデュースしているそうです。