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#16 インタビュー：クリスチャン・マクブライド
今回はジャズ・ベーシスト：クリスチャン・マクブライドさんがゲストに来られての特集でした。ニューポート・ジャズ・フェスティバルの芸術監督に2016年に任命されました。2023年は8月4日から6日にかけて開催され、とても盛況だったそうです。
クリスチャン・マクブライドさんは、1972年ペンシルバニア州フィラデルフィア生まれ。1989年にジュリアード音楽院でクラシックを学ぶためにニューヨークへ。そしてすぐに、サクソフォン奏者のボビー・ワトソンのグループでの演奏が注目され、ジャズミュージシャンへの道を歩み始めます。若くして、フレディ・ハバードやミルト・ジャクソン、ハンク・ジョーンズなどベテラン・ジャズミュージシャンと共演。1995年にはリーダー作『Gettin' To It』を発表。その後もジャズ界のトップ・ミュージシャンたちだけなく、スティングやポール・マッカートニー、クィーン・ラティファ、ジェームス・ブラウンといった大変幅広いアーティストたちと共演を重ねています。後進の育成にも積極的に取り組む、まさにジャズ界を牽引する存在です。
Christian McBride Trio「Cherokee」
2015年発表のライブアルバム『Live at the Village Vanguard』より。2014年12月に行われたニューヨークのジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのクリスチャン・マクブライド・トリオのライブ演奏を収録したアルバム。
Christian McBride Big Band「Pie Blues」
2020年クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンドのアルバム『For Jimmy, Wes and Oliver』より。この曲は、ジャズ・オルガン奏者であるジョーイ・デフランセスコの作品。ジョーイさんとは、クリスチャンさんが12歳、ジョーイさんが13歳で中学校で出会って以来の大親友だそうです。残念ながら、ジョーイ・デフランセスコさんは2022年の夏に51歳という若さで亡くなられました。
Christian McBride's New Jawn「Head Bedlam」
クリスチャンさんが2023年2月に発表したアルバム『Prime』より。2015年にライブの共演から始まったクリスチャンさんのバンド「クリスチャン・マクブライド・ニュー・ジョーン」のアルバム。ベースのクリスチャン・マクブライドに加えて、ジョシュ・エヴァンスのトランペット、マーカス・ストリックランドのテナーサックス、バスクラリネット、シート・ウェイツのドラムスで構成されるカルテット。
この曲のタイトルにある「Bedlam」は混乱状態のことを意味するそうで、何かショッキングな印象を与えるものを作りたくて、最初の40から50秒はメチャクチャに演奏して欲しいとバンド・メンバーに頼んだそうです。そこから、徐々に静かになったら、クリスチャンさんのベースが大きく入ってきて、その後グルーブ感のある部分に入るように構成したそうです。
挾間美帆m_unit「Exoplanet Suite - I) Elliptical Orbit」
挾間さんもクリスチャンさんとコラボレーションされたそうです。2023年9月発表の挾間美帆エム・ユニットのアルバム『Beyond Orbits』に収録されているこの曲にクリスチャンさんがゲスト参加しています。
このアルバムは9月16日の「ジャズ・トゥナイト」でも紹介されました。
