シリーズJAZZジャイアンツ(22)ジム・ホール
今月の「シリーズJAZZジャイアンツ」は大友さん最愛のギタリスト:ジム・ホール。
ジム・ホールは1930年12月4日ニューヨーク州バッファロー生まれ。7歳からオハイオ州のクリーブランドで育ちます。お爺さんはバイオリン、お母さんはがピアノ、叔父さんがカントリー系のギターを演奏するという音楽一家。叔父さんの演奏するギターを聴いて興味を持ち、10歳の時にお母さんが当時75ドルという高価なギターを買い与えます。わずか13歳の頃に地元のバンドでお金を稼ぐことになっていたそうです。その後、地元の音楽院に進み、クラシック、現代音楽、作曲を学びますが中退してしまい、ジャズギタリストを目指してロサンゼルスに進出します。楽譜屋などでアルバイトをしながら、有名なクラシックのギタリスト:ビンセント・ゴメスにクラシック・ギターを習い、ゴメスには代行をやってくれないかと言われるほど見込まれていたそうですが、本人はクラシックではなくジャズ・ギターを目指していたので、その誘いは断ったそうです。同じ時期に有名なジャズギタリスト:タル・ファーロウにジャズギターの手解きを受け、その後タルとは生涯の友達で家族ぐるみで付き合いがあったそうです。
Jim Hall「Deep In A Dream」
1957年デビューアルバム『Jazz Guitar』をリリースします。これは、チコ・ハミルトンの計らいで、バンドメンバーそれぞれにリードアルバムを出させてくれたそうです。ピアノ:カール・パーキンス、ベース:レッド・ミッチェルというドラムレスのトリオ。
Bill Evans and Jim Hall「My Funny Valentine」
1962年4月と5月に録音されたビル・エヴァンスとの名作(大友さんは無人島に持っていく一枚だそうです)『Undercurrent』より。
Bill Evans and Jim Hall「Romain」
ジム・ホールのオリジナル。
Ron Carter、Jim Hall「St. Thomas」
ジャズギターを演られる方に一番聴かれているアルバムだそうです。1972年録音のロン・カーターとのデュオアルバム『Alone Together』からソニー・ロリンズの代表曲。
ジム・ホールは2012年にこの番組のゲストとして来られているそうです。児山紀芳さんがDJの時です。ブライアン・カメリオとデュエットでスタジオで演奏された「Bags' Groove」が最後にかかりました。
ジム・ホールは翌年の2013年12月10日ニューヨークで83歳で亡くなりました。