ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

ジャズ・トゥナイト 2020年3月14日(ジョーイ・アレキサンダー、ンドゥドゥーゾ・マカティニ、カルメン・ソウザ、グレゴリー・プリヴァ、イブラヒム・マーロフ、オデッド・ツール)

 

ジャズ・アラウンド・ザ・ワールド

世界中に伝播するのはウィルスだけではありません。ということで、世界各地で花開いたジャズの特集でした。 海外渡航が難しい昨今、音楽で世界旅行しましょうという思いも込められてるようです。珍しい音源が一杯聴けて楽しかったです。

 

Joey Alexander「Warna」

インドネシアが輩出した最も若手で注目されているピアニスト:ジョーイ・アレキサンダーの新譜。ジョーイ・アレキサンダーは2003年バリ島生まれの16歳!!若い!!お父さんがアマチュア・ジャズ・ミュージシャンで、小さい頃からジャズを聴いて育ち、お父さんの仲間やベテラン・ミュージシャンとセッションを繰り返してきたそうです。2011年8歳の時にジャカルタに移り、その年にハービー・ハンコックユネスコ大使としてインドネシアを訪れたそうで、ハービーの前でジョーイがピアノを披露したところ絶賛されました。その後、ウィントン・マルサリスの声かけでリンカーン・センターでウィントンと共演し、2014年にニューヨークへ移住。翌年アルバムデビュー。

先月リリースされたばかりのアルバム『Warna』はインドネシア語で「色」という意味で、世界中を駆け巡る旅での経験や記録を音楽で綴っています。

Warna

Warna

  • アーティスト:Joey Alexander
  • 発売日: 2019/01/31
  • メディア: CD
 

 

 

Nduduzo Makhathini「Ithemba」

ロンドンのジャズ・シーンをリードするサックス奏者のシャバカ・ハッチングスの前作に参加していたピアニスト:ンドゥドゥーゾ・マカティニ。1982年南アフリカの生まれ。今年ブルーノート・レコードと契約してアルバムをリリースする予定の注目のピアニスト。2017年発売の『Ikhambi』から。ダラー・ブランド (アブドゥーラ・イブラヒム)に似ている感じもします。

Ikhambi

Ikhambi

  • ンドゥドゥーゾ・マカティニ
  • ジャズ
  • ¥1935

 新作はこれから発売。今はApple Musicで3曲視聴可能です。

Modes Of Communication: Letters From The Underworlds

Modes Of Communication: Letters From The Underworlds

 

 

 

Carmen Souza「Senor Blues」

ポルトガルカルメン・ソウザは、アフリカ大陸の一番西側に位置するカーボベルデポルトガルにすごく近いそうです。カーボベルデをルーツに持つホレス・シルヴァーをトリビュートしたアルバム『Silver Messengers』から。カーボベルデは10の大きな島と8つの小島からなる火山列島で面積は日本の滋賀県程度だそうです。

Silver Messengers

Silver Messengers

  • アーティスト:Carmen Souza
  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: CD
 

 

 

Gregory Privat「Serguei」

カリブ海に浮かぶフランスの海外県アルティニーク出身のピアニスト:グレゴリー・プリヴァの新作『SOLEY』から。グレゴリー・プリヴァは、アルティニークを代表するバンド:マラヴォワのメンバーのジョゼ・プリバがお父さんだそうです。

Sergueï

Sergueï

  • グレゴリー・プリヴァ
  • ジャズ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
SOLEY

SOLEY

  • アーティスト:Gregory Privat
  • 発売日: 2020/01/22
  • メディア: CD
 

 

 

Ibrahim Maalouf「Radio Magallanes」

レバノンの首都ベイルート出身でパリ育ちのトランペット奏者イブラヒム・マーロフ。父親が開発した微分音トランペットを用いてアラビックな音色を奏でるユニークなトランペット奏者。微分音トランペットとは半音階の間の音が出せるトランペットだそうで、4つバルブがついているそうです。アラブの音階は西洋の音階より数が多いので、このようなトランペットが便利ということです。

最新アルバム『S3ns』より。政治的メッセージの多いアルバムのようです。この曲にはチリの1973年軍事クーデターの時アジェンデ大統領の演説が入っています。

S3ns

S3ns

  • 発売日: 2019/09/27
  • メディア: CD
 

 

 

Oded Tzur「Here Be Dragons」

ニューヨークをベースに活動するテレアビブ生まれのテナー・サックス奏者:オデッド・ツールの最新アルバム『Here Be Dragons』から。オデッドは1985年生まれで、インドの古典音楽のフルート:バンスリーという柔らかい音のする横笛を習っているそうです。音色がすごく柔かくて心地よいです。

Here Be Dragons

Here Be Dragons

  • アーティスト:Oded Tzur
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: CD