Lester Young「Star Dust」
5/16 ジャズ・トゥナイトはシリーズJAZZジャイアンツ 「レスター・ヤング」。テナーサックス奏者のレスター・ヤングの特集でした。
レスター・ヤングは1909年8月27日ミシシッピ州のウッドビルで音楽一家のもとに生まれています。和暦で言うと明治42年生まれ。幼少期にトランペットやバイオリン、ドラムスを学んでファミリー・バンドで南西部の都市を旅して育ったそうです。サーカスの楽団などと一緒に回っていたりしたようです。お父さんの暴力が酷く、レスターは反発して18歳の時に人種差別の厳しい南部の旅回りを拒んで、家族のバンドから独立します。この時にテナーサックスを選んだようです。この頃のテナーサックスはメインの楽器ではなく、バックで伴奏をとるような楽器で、表に出てアドリブをとるような楽器ではなかったそうです。コールマン・ホーキンスが出てくることでテナーサックスが脚光を浴びて、レスター・ヤングも同時期ぐらいにあまり脚光を浴びていなかったテナーサックスを選んだことになります。その後、ウォルター・ペイジのバンドなど様々なバンドで活動し、1933年カンザスシティに渡ったレスターは当時ウォルター・ペイジが在籍していたベニー・モーテンの楽団に参加します。ウォルター・ペイジはカウント・ベイシーの楽団でも知られる名ベース奏者。カウント・ベイシーが1904年生まれ、レスター・ヤングが1909年生まれ、ウォルター・ペイジは1900年生まれ。ウォルター・ペイジはジャズのコントラバスのあり方を作った人だそうです。
レスター・ヤングは1934年初めにベニー・モーテン楽団のピアニストだったカウント・ベイシーがモーテンの助けもあってスモール・コンボを結成します。ラジオでカウント・ベイシーの新しいスモール・コンボが流れていたのをレスター・ヤングが聴いて、レスターは自分からカウント・ベイシーに共演を売り込みに行ったそうです。カウント・ベイシーとの共演がレスター・ヤングの初録音となります。1936年11月。
この曲は1952年11月オスカー・ピーターソンのトリオとの共演アルバム『The President Plays With The Oscar Peterson Trio』より。「President」はレスター・ヤングのことで「Pres」という愛称で呼ばれています。これはビリー・ホリデイが、「テナーサックスのプレジデント(大統領)」と称したことに由来するそうです。オスカー・ピーターソンはこの頃カナダから来たばかりの新しいジャズを演奏するピアニスト。 レスター・ヤングのテナーサックス、オスカー・ピーターソンのピアノ、バーニー・ケッセルのギター、レイ・ブラウンのベース、J.C.ハードのドラムス。
