【目次】
- シリーズ JAZZジャイアンツ 「ケニー・バレル」
- Kenny Burrell「Fugue 'N Blues」
- Kenny Burrell & John Coltrane「Why Was I Born?」
- Kenny Burrell「The Take Off」
- Kenny Burrell「All Night Long」
- Kenny Burrell「Wavy Gravy」
- Kenny Burrell, Jimmy Smith「Soft Winds」
- Kenny Burrell「Love, Your Spell Is Everywhere」
- Kenny Burrell, Gil Evans Orchestra「Last Night When We Were Young」
シリーズ JAZZジャイアンツ 「ケニー・バレル」
今回は「シリーズ JAZZジャイアンツ」の67回目。ギタリストのケニー・バレルの特集でした。ケニー・バレルは1931年7月31日ミシガン州デトロイトで生まれました。現在演奏活動は引退していますが、今年94歳になります。公式に手に入る初録音は1951年3月1日ケニー・バレルが19歳の時にディジー・ガレスピーのレコーディングに参加したものになります。地元の高校の先輩になるミルト・ジャクソンの推薦でディジーのバンドに入ったようです。
Kenny Burrell「Fugue 'N Blues」
1955年大学を卒業するとケニー・バレルはオスカー・ピーターソンのグループで全米ツアーに出て自信をつけます。1956年幼馴染みのトミー・フラナガンとニューヨークに進出し、ブルーノートで彼自身名義のデビュー録音を発表します。タイトルは『Introducing Kenny Burrell』。メンバーは、ケニー・バレルのギター、トミー・フラナガンのピアノ、ポール・チェンバースのベース、ケニー・クラークのドラムス。1956年ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオでの録音。
Kenny Burrell & John Coltrane「Why Was I Born?」
ジョン・コルトレーンとのデュオアルバム『Kenny Burrell & John Coltrane』より。1958年3月7日録音。
Kenny Burrell「The Take Off」
1959年8月の録音『On View At The Five Spot Cafe』より。未発表だったケニー・バレルのオリジナル曲。メンバーは、ケニー・バレルのギター、ローランド・ハナのピアノ、ベン・タッカーのベース、アート・ブレイキーのドラムス。
Kenny Burrell「All Night Long」
ファイヴ・スポット・カフェの演奏の3週間後に名門ヴィレッジ・ヴァンガードでのトリオ演奏の録音。メンバーは、ケニー・バレルのギター、リチャード・デイヴィスのベース、ロイ・ヘインズのドラムス。1959年のライブアルバム『A Nght at The Vanguard』より。
Kenny Burrell「Wavy Gravy」
最高傑作の一つと言われる名盤『Midnight Blue』より。このジャケットのアイディアもケニー・バレル本人が考えたようです。テナーサックスがスタンリー・タレンタイン、他のメンバーはケニー・バレルがいつも演っている、メイジャー・ホリー・ジュニアのベース、ビル・イングリッシュのドラムス、レイ・バレットのコンガ。1963年1月ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオでの録音。
Kenny Burrell, Jimmy Smith「Soft Winds」
オルガンのジミー・スミスとのアルバム『Blue Bash』より。ベニー・グッドマン作曲でチャーリー・クリスチャンの演奏で有名な曲。クレード・テイラーがプロデュースのヴァーヴへの吹き込みで、録音は1963年7月。メンバーは、ケニー・バレルのギター、ジミー・スミスのハモンドオルガン、ミルト・ヒントンのベース、ビル・イングリッシュのドラムス。
Kenny Burrell「Love, Your Spell Is Everywhere」
アルバム『Freedom』より。このアルバムは1963年から64年にルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音されたのですが当時は未発表なままで1980年に日本のみでLPリリースされたそうです。メンバーは、ケニー・バレルのギター、ハービー・ハンコックのピアノ、ベン・タッカーのベース、ビル・イングリッシュのドラムス、レイ・バレットのコンガ。
Kenny Burrell, Gil Evans Orchestra「Last Night When We Were Young」
ケニー・バレル自身が「もしも自分のアルバムで一枚聴くならどれがいい?」と問われると必ず答えるのが『Guitar Forms(邦題:ケニーバレルの全貌)』だそうです。ヴァーヴ時代のクレード・テイラーがプロデュース。5曲はギル・エヴァンスがアレンジした大編成のラージ・アンサンブルとの共演。ケニー・バレル自身「このアルバムの素晴らしさは自分が試せる様々なフォームを試している」と言っているそうです。メンガーは、ケニー・バレルのアコースティックギター、ギル・エヴァンスが編曲・指揮、リー・コニッツのアルトサックス、スティーヴ・レイシーのソプラノサックス、リッチー・カムーカのテナーサックスとオーボエ、ロン・カーターのベース、エルヴィン・ジョーンズとチャーリー・パーシップのドラムスとパーカッションなど。録音は1964年12月ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオ。