【目次】
シリーズJAZZジャイアンツ 52. ベン・ウェブスター
今月のジャズジャイアンツは9月20日が没後50年だったテナーサックスの大巨人:ベン・ウェブスターの特集でした。
ベン・ウェブスターは、レスター・ヤングとコールマン・ホーキンスとともに、クラシックジャズ界の3大テナーとして知られる大巨人です。本名は、ベンジャミン・フランシス・ウェブスター。1909年(明治42年)3月27日にミズーリ州のカンザスシティで生まれました。幼少期からバイオリンとピアノを習い、ピート・ジョンソンにブルースの演奏を習ったそうです。音楽で初めて収入を得たのが1927年頃、無声映画の映画館で映画のピアノ伴奏をしたのが最初だったようです。1928年にテキサス州のアマリロの映画館で演奏していた時に、ビバップの立役者としても知られるバド・ジョンソンと出会い、テナーサックスの手解きなどを受け、レスター・ヤング親子などとも知り合うようになります。この頃、レスター・ヤングのお父さんの家に居候をしていた時期もあったようで、お父さんからずいぶん色んなことを学んだそうです。その後、テナーサックス奏者として様々なバンドに参加し、1930年にサックスの正式デビューをします。
今回は番組最後の方にかかった3曲を掲載させて頂きました。
Ben Webster Quintet「Soulville」
ヴァーヴから出したベン・ウェブスター名義の名盤。1957年10月録音のアルバム『Soulville』から、自作のタイトル曲。メンバーは、ベン・ウェブスターのテナーサックス、オスカー・ピーターソンのピアノ、ハーブ・エリスのギター、レイ・ブラウンのベース、スタン・リービーのドラムス。
Ben Webster & Joe Zawinul「Soulmates」
ベン・ウェブスターは、ロサンゼルスでオーストリア出身の若きピアニスト:ジョー・ザヴィヌルに出会います。1963年ニューヨークに戻った時に、バードランドで再会。1963年秋に共演アルバム『Soulmates』を録音します。この曲は、ベン・ウェブスターのオリジナルのタイトル曲。メンバーは、ベン・ウェブスターのテナーサックス、サド・ジョーンズのコルネット、ジョー・ザヴィヌルのピアノ、サム・ジョーンズのベース、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムス。
Ben Webster Quartet「Old Folks」
ベン・ウェブスターの最晩年、1973年4月1日デンマークのコペンハーゲンのジャズクラブ「カフェ・モンマルトル」で行われたライブを収めたアルバム『My Man Live at Montmartre 1973』より。メンバーは、ベン・ウェブスターのテナーサックス、オーレ・ノック・ハンセンのピアノ、ボ・スティーフのベース、アレックス・リールのドラムス。