シリーズJAZZジャイアンツ (39) ジミー・スミス
今回はオルガン奏者のジミー・スミスの特集でした。シリーズJAZZジャイアンツでオルガン奏者を取り上げるのは初めてのことだそうです。マイルス・デイヴィスに世界8番目の不思議と言わしめたジミー・スミス、1925年(1928年という説もあるそうです)ペンシルベニア州出身。両親がピアニストで、幼少期からピアノに親しんでいたそうで、ピアニストのお父さんとタップダンスでナイトクラブに出演したり、ショービジネスの世界がすごく身近だったそうです。1940年代半ばには軍隊に入り、除隊後フィラデルフィアの音楽学校でピアノとウッドベースを学びます。同級生にはクリフォード・ブラウンがいたらしいです。卒業後、リズム&ブルースのバンドに参加、ここで実験的にオルガンの演奏を始めたそうです。その後、ニューヨークに進出して、1950年代ジャズオルガンの奏法を確立していきます。2005年2月8日アリゾナ州の自宅で眠っている間に79歳(1925年生まれだとして)で亡くなっています。
Jimmy Smith「The Way You Look Tonight」
ブルーノート・レコードからのデビュー作1956年2月録音のアルバム『A New Sound, a New Star』の1曲目。
Jimmy Smith、Grant Green「I'm Movin' On」
グラント・グリーンとの最初で最後の共演作。1963年録音で1967年リリースのアルバム『I'm Movin on』のタイトル曲。ハンク・スノウ作曲のカントリーのヒット曲。
Jimmy Smith「The Cat」
ブルーノートからヴァーヴに移ったジミー・スミスはアルゼンチン出身のピアニストで作編曲家のラロ・シフリンのアレンジと指揮のもとビックバンドとの共演作、ジミー・スミスの代表作1964年4月『The Cat』をルディ・ヴァン・ゲルダーで録音します。映画『危険がいっぱい』の挿入歌としても使われました。
Jimmy Smith & Wes Montgomery「James and Wes」
1966年9月ギタリストのウェス・モンゴメリーとジミー・スミスの2大巨頭がオリヴァー・ネルソンのオーケストラを従えて録音したアルバム『The Dynamic Duo』より。この曲はオリヴァー・ネルソンは入っておらず、ジミー・スミスとウェス・モンゴメリーの他にグラディ・テイトのドラムスという編成です。ジミー・スミスのオリジナル曲。ジミー・スミスの本名がジェームス・オスカー・スミスなので、「James and Wes」というタイトルになっているそうです。
Jimmy Smith「Sagg Shootin' His Arrow (Live)」
1972年にロサンゼルスで録音したライブアルバム『Root Down』からジミー・スミスのオリジナル曲。
Jimmy Smith「What A Wonderful World」
1995年バラード集のアルバム『Angel Eyes』より。ルイ・アームストロングで有名な曲をジミー・スミスがソロ演奏しています。