ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

ザ・ソウルミュージックII 2020年9月19日(グレゴリー・ポーター、ザ・デルズ、ナイトフライト)

 

ホットなニューリリース

 

Gregory Porter『All Rise』

グレゴリー・ポーターのニューアルバム。9月6日の「Barakan Beat」でピーター・バラカンさんも絶賛されてたアルバムです。村上さんも「ホセ・ジェイムズなどと並んでジャズ・シーンで最重要人物。スタンダードだけでなくソウルよりの音楽をやってきている人。今作もソウル、ゴスペルのテイストをいつも以上に盛り込んだ素晴らしいアルバム。」と絶賛されていました。しかも、村上さんとグレゴリー・ポーターは同い年だそうです(1971年生まれ)。

All Rise

All Rise

  • アーティスト:Gregory Porter
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: CD
 

 

Mister Holland

アル・グリーン」テイストの曲。

 

 

 

リクエスト特集 パート1

 

The Dells「Always Together」

オダイさん時代のこの番組のエンディング曲でした。懐かしいです。

Oh What a Night

Oh What a Night

  • アーティスト:Dells
  • 発売日: 1998/01/13
  • メディア: CD
 

 

村上さん

番組で使っている曲は意外にフルコーラス聴いていなかったりします。

もう1曲似たリクエストが来ましたのでお贈りしようと思います。

埼玉県にお住まいの「radiomusic」さんから。

 

俺?!

オダイさんの声が聞けてうれしかったです。

村上さんになってからも使っている「リクエストコーナー」のジングルの曲をリクエストします。  

 

村上さん

ありがとうございます。Niteflyte「If You Want It」。

 

Niteflyte「If You Want It」

 

Niteflyte

Niteflyte

  • 発売日: 2014/09/24
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

リクエストが読まれたのと、この曲の始まりでグッと来てしまいました。

村上さん、本当にありがとうございます。

 

世界の快適音楽セレクション 2020年9月19日(セルソ・フォンセカ&ホナルド・バストス、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、デリック・ホッジ、トーマス・バートレット)

 

“一緒に” の音楽

コロナ禍でなかなか家から出れない状態ですが、「一緒に」というのはすごく大事なことだなぁということでこのテーマとなったそうです。 

 

 

Celso Fonseca&Ronaldo Bastos「Meu Tudo Pra Mim」

ブラジルのセルソ・フォンセカとホナルド・バストスが2006年に発売した初のベスト・アルバム『Polaroides』に収録されている曲で、それまでは未発表だった二人の共作曲。シンガーソングライターのセルソ・フォンセカと作詞家のホナルド・バストスはコンビとしてアルバムをリリースしつつ、ミルトン・ナシメントなどに共作曲を提供してきたことで知られています。このベスト・アルバムのジャケット写真はソファーに寝そべっているセルソとホナルドを俯瞰で撮影したもの。「ソファーも一緒に」というキーワードになっています。

Polaroides

Polaroides

 

 

 

Sly&The Family Stone「IF You Want Me Stay(一緒にいたいなら)」

1973年にリリースされたスライ&ザ・ファミリー・ストーンのアルバム『Fresh』収録曲。身勝手な男の心情を描くスライ・ストーンの狂おしいボーカル、ラスティ・アレンのベース、アンディ・ニューマークのドラムスのコンビネーションなど、全ての点に置いて完璧と言っていいファンクの名曲。

FRESH

FRESH

 

 

 

 

トピックス(渡辺亨)

 

Derrick Hodge『Color of Noize』

アメリカのジャズ・ベーシスト兼作曲家:デリック・ホッジの新譜。デリック・ホッジはロバート・グラスパーのバンドに一時期いたそうで、今最もアメリカ・ジャズ界で注目を浴びているベーシストだそうです。作曲家としての意識もすごく強く、今回のアルバムでは、ベースを弾かずにピアノを弾きながら歌っている曲や、ピアニストのソロだけで自分も参加していない曲があるそうで、作曲家としてアピールしているそうです。

Color of Noize

Color of Noize

  • アーティスト:Hodge, Derrick
  • 発売日: 2020/06/26
  • メディア: CD
 

 

Color Of Noize

アルバムタイトル曲。このアルバムで一番激しい曲。

 

 

 

 

Thomas Bartlett『Shelter』

トーマス・バートレットの初のソロアルバム。このアルバムタイトル「Shelter」は今回のコロナ禍の関係だそうです。自宅で恋人のためにソロピアノ曲を書いて1曲ずつバラの名前をつけたそうです。その曲を友人に勧められてまずは配信でのリリースとなったそうです。

トーマス・バートレットは今年ノラ・ジョーンズのアルバムに参加し、先行配信されたから「Tryin' To Keep It Together」という曲でピアノを弾いています。

アルバムジャケットの老人は晩年の死期が近いトーマス・バートレットのお父さんだそうです。

Shelter

Shelter

  • 発売日: 2020/07/24
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

Lucida

 

 

ウィークエンドサンシャイン 2020年9月19日(ベティ・ラヴェット、ウィリー・ネルソン、ダン・ペン、ビル・フリゼール)

 

新譜紹介

 

今回はベテランの新譜がたくさん紹介されました。

 

Bettye LaVette『Blackbirds』

6月21日、8月30日の「Barakan Beat」でも取り上げられたベティ・ラヴェットの新譜。1962年デビューで当時は大きな成功は収められなかったそうです。当時のマネジャーは「どんな曲でも歌いこなせるようにした方がいいよ」とベティにアドバイスしたそうです。ベティは「当時はその通りにしたくはなかったけれど、そのアドバイスが正しかったと今は思う」と言っているそうです。「スターになれなくても、何でも歌える人はずっと仕事がある」とマネジャーは言っていたそうです。ベティ・ラヴェットは70年代から90年代までヒットレコードに恵まれず、2000年代に入ってから注目されるされるようになりました。

このアルバムの選曲はベティがしているそうです。黒人の女性歌手が歌った曲から選んでいます。プロデューサーは、ドラマーのスティーヴ・ジョーダン。

Blackbirds

Blackbirds

  • アーティスト:Lavette, Bettye
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: CD
 

 

Romance In The Dark

リル・グリーンというブルース・シンガーが作って、歌っていた曲だそうです。

 

Blackbird

イギリスのスラングで「Bird」というのは「女の子」という意味で使うそうです。この曲での「Blackbird」は何を指していたかは色んな説があり、ポール・マッカートニーも時期によって様々なことを言っているそうです。この曲は1968年の作品で当時アメリカでの人種問題は激しく、ポール・マッカートニーはそのような状況から作った曲という説があるそうです。

 

 

 

Willie Nelson『First Rose Of Spring』

ウィリー・ネルソンの新譜。最近毎年力作を出してますよね。87歳だそうです。

First Rose of Spring

First Rose of Spring

  • アーティスト:Nelson, Willie
  • 発売日: 2020/07/03
  • メディア: CD
 

 

Don’t Let The Old Man In

「老人を入れないように」というタイトル。「老人」は「死」を意味するそうです。

 

Yesterday When I Was Young (Hier Encore)

フランスのシャルル・アズナヴールが1965年に作った曲で、「昨日をもう一度」という意味のタイトルだそうです。

 

 

 

Dan Penn 『Living On Mercy』

ダン・ペンの新譜。79歳でマッスルショールズで活動されています。ソロアルバムは26年ぶり。1stアルバムが1973年の『Nobody's Fool』、2ndが1994年『Do Right Man』。

Living On Mercy

Living On Mercy

  • アーティスト:Dan Penn
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: CD
 

 


What It Takes To Be True

冒頭のしゃべりは「先日友達のバズに聞かれた。誠意って何なんだろうな?って。」と言っているそうです。バズというのはこのアルバムでバックボーカルをしている方だそうです。



 

Leave It Like You Found It

「自分が振られるかもしれないけど、心にダメージを加えないでね」というニュアンスの意味だそうです。

 

 

 

 

Bill Frisell『Valentine』

ビル・フリゼールの新譜。8月16日の「Barakan Beat」でも取り上げられました。

Valentine

Valentine

  • アーティスト:Frisell, Bill
  • 発売日: 2020/08/14
  • メディア: CD
  

 

We Shall Overcome

最近演奏することが多くなった曲だそうです。邦題は「勝利を我等に」。公民権運動の時によく歌われた曲だそうです。69歳のビル・フリゼールは当時10代。暗い時代に希望のメッセージとして大事にしているそうです。

「人間が何とか上手くやっていくことを祈り続けている。この曲をもう何年もずっと弾いているし、弾かなくても良くなるまで引き続ける。その日が来ることを祈り続けている。祈らずにはいられない。」とアルバムのライナーノーツでビル・フリゼールが語っているそうです。