ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

松尾潔のメロウな夜 2020月9月14日(アリ・レノックス&アンソニー・ラモス、ジ・アフェアー、ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ)

 

新譜紹介

 

Ari Lennox & Anthony Ramos「If You Want Me To Stay」

アリ・レノックスとアンソニー・ラモスのデュエット曲。アリ・レノックスは3月に来日公演をする予定でしたが、残念ながら中止となりました。

この新曲は、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの1973年のヒット曲「If You Want Me To Stay」のカバーです。

If You Want Me To Stay

If You Want Me To Stay

  • 発売日: 2020/09/03
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

 

Songs in the Attic 〜屋根裏の名曲たち〜 第12回:屋根裏のふたりVol.2

 

The Affair「The Way We Are

ジ・アフェアーの1995年のアルバム『Just Can't Get Enough』に収録されているそうです。ジ・アフェアーはヘイゼル・フェルナンデスとスティーヴ・カーマイケルという方のデュオだそうです。この曲はスティーヴ・カーマイケルが作られたそうで、いい曲だと思います。

Just Can't Get Enough

Just Can't Get Enough

  • アーティスト:Affair, The
  • 発売日: 1995/06/08
  • メディア: CD
 

 

 

Roberta Flack & Donny Hathaway「The Closer I Get To You」

リクエスト曲。ロバータ・フラックの1977年のアルバム『Blue Lights in the Basement』に収録されているダニー・ハサウェイとのデュエット曲。後にグラミー賞も受賞されています。

Blue Lights in the Basement

Blue Lights in the Basement

  • アーティスト:Flack, Roberta
  • 発売日: 1995/10/13
  • メディア: CD
 

 

Barakan Beat 2020年9月13日(ブルース・ホーンズビー) & 週間プレイリスト

 

 

Bruce Hornsby「Anything Can Happen(ft. Leon Russell)」

ブルース・ホーンズビーのニュー・アルバム『Non-Secure Connection』に収録されている故レオン・ラッセルをフィーチャーした曲。

80年代の終わりに雑誌「Rolling Stone」の取材で何人かのミュージシャンが自分が一番影響を受けたミュージシャンと一緒に取材を受けるという企画があったそうです。ブルース・ホーンズビーは最初エルトン・ジョンと答えたそうですが、既にエルトン・ジョンを選んだ他のミュージシャンがいたので、もう一人自分がピアノを弾くきっかけとなったのがレオン・ラッセルだったので二日間レオンのテネシーの家に行くことになり、友達になったそうです。その後、レオンがヴァージン・レーベルと契約することになったのですが、その時にレオンがブルース・ホーンズビーに「バリー・ホワイトみたいな曲を僕に作ってくれ」と依頼をしたそうです。そこで作ったのがこの曲なのですが、その時には完成せず、レオン・ラッセルが亡くなって4年、このアルバムの中でブルース・ホーンズビーはこの曲を完成させました。

Non-Secure Connection

Non-Secure Connection

  • アーティスト:Bruce Hornsby
  • 発売日: 2020/08/14
  • メディア: CD
 

 

 

週間プレイリスト

9月14日から20日のブログに掲載した曲のプレイリストです。

 

Apple Music

 

Spotify

 

 

ワールドロックナウ 2020年9月13日(ナズ)

 

新譜紹介

 

Nas『King's Disease』

 先週のリクエストコーナーでも紹介されたナズの新譜。前作『Nasir』は、カニエ・ウエストがプロデュースで、カニエとナズの組み合わせの期待は高かったですが、チャート的にも厳しいものがありました。今回はガッチリ作るぞというナズの決意が感じられる作品。いいアルバムです。

King's Disease

King's Disease

  • アーティスト:Nas
  • 発売日: 2020/10/16
  • メディア: CD
 


 

Til the War Is Won (feat. Lil Durk)

「戦いに勝つまでは」というタイトルの曲。黒人の女性達を応援し、彼女達を称える曲。黒人の若い子供達が簡単に殺されてしまい、残された母親達はそういう状況に耐え抜く。それを称え、応援しようという曲。「ブラック・ライヴズ・マター」あるいは「女性差別」に勝つまで全てを捧げるぞ!というナズの熱いメッセージが非常にクールにドスが効いた感じで歌われています。

 

 

All Bad (feat. Anderson Paak)

アンダーソン・パークをフィーチャーした楽しい曲。「最初の頃は楽しいけれども、だんだん冷めてくると色んな問題が生まれてくるよね」という曲。

 

 

The Cure

自分自身のキャリアについて歌った曲。

「お前はもう古いからメインストリームとモダンさをもっと取り入れた方がいいぜ」という世間からの批判に対して「いやいや、ビートルズのジョンとポールのうち、俺はジョンがすごくかっこいいと思う。彼自身の常に時代を超えた問題意識に一番共感する。俺は常にそういう存在でありたいんだ。」とナズは言っているそうです。

この「The Cure」というのはアルバムタイトル「King's Disease」、「王の病」に対して「治療法」。このアルバムのテーマを正面から表現したナンバー。