ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

ウィークエンドサンシャイン 2020年9月19日(ベティ・ラヴェット、ウィリー・ネルソン、ダン・ペン、ビル・フリゼール)

 

新譜紹介

 

今回はベテランの新譜がたくさん紹介されました。

 

Bettye LaVette『Blackbirds』

6月21日、8月30日の「Barakan Beat」でも取り上げられたベティ・ラヴェットの新譜。1962年デビューで当時は大きな成功は収められなかったそうです。当時のマネジャーは「どんな曲でも歌いこなせるようにした方がいいよ」とベティにアドバイスしたそうです。ベティは「当時はその通りにしたくはなかったけれど、そのアドバイスが正しかったと今は思う」と言っているそうです。「スターになれなくても、何でも歌える人はずっと仕事がある」とマネジャーは言っていたそうです。ベティ・ラヴェットは70年代から90年代までヒットレコードに恵まれず、2000年代に入ってから注目されるされるようになりました。

このアルバムの選曲はベティがしているそうです。黒人の女性歌手が歌った曲から選んでいます。プロデューサーは、ドラマーのスティーヴ・ジョーダン。

Blackbirds

Blackbirds

  • アーティスト:Lavette, Bettye
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: CD
 

 

Romance In The Dark

リル・グリーンというブルース・シンガーが作って、歌っていた曲だそうです。

 

Blackbird

イギリスのスラングで「Bird」というのは「女の子」という意味で使うそうです。この曲での「Blackbird」は何を指していたかは色んな説があり、ポール・マッカートニーも時期によって様々なことを言っているそうです。この曲は1968年の作品で当時アメリカでの人種問題は激しく、ポール・マッカートニーはそのような状況から作った曲という説があるそうです。

 

 

 

Willie Nelson『First Rose Of Spring』

ウィリー・ネルソンの新譜。最近毎年力作を出してますよね。87歳だそうです。

First Rose of Spring

First Rose of Spring

  • アーティスト:Nelson, Willie
  • 発売日: 2020/07/03
  • メディア: CD
 

 

Don’t Let The Old Man In

「老人を入れないように」というタイトル。「老人」は「死」を意味するそうです。

 

Yesterday When I Was Young (Hier Encore)

フランスのシャルル・アズナヴールが1965年に作った曲で、「昨日をもう一度」という意味のタイトルだそうです。

 

 

 

Dan Penn 『Living On Mercy』

ダン・ペンの新譜。79歳でマッスルショールズで活動されています。ソロアルバムは26年ぶり。1stアルバムが1973年の『Nobody's Fool』、2ndが1994年『Do Right Man』。

Living On Mercy

Living On Mercy

  • アーティスト:Dan Penn
  • 発売日: 2020/08/28
  • メディア: CD
 

 


What It Takes To Be True

冒頭のしゃべりは「先日友達のバズに聞かれた。誠意って何なんだろうな?って。」と言っているそうです。バズというのはこのアルバムでバックボーカルをしている方だそうです。



 

Leave It Like You Found It

「自分が振られるかもしれないけど、心にダメージを加えないでね」というニュアンスの意味だそうです。

 

 

 

 

Bill Frisell『Valentine』

ビル・フリゼールの新譜。8月16日の「Barakan Beat」でも取り上げられました。

Valentine

Valentine

  • アーティスト:Frisell, Bill
  • 発売日: 2020/08/14
  • メディア: CD
  

 

We Shall Overcome

最近演奏することが多くなった曲だそうです。邦題は「勝利を我等に」。公民権運動の時によく歌われた曲だそうです。69歳のビル・フリゼールは当時10代。暗い時代に希望のメッセージとして大事にしているそうです。

「人間が何とか上手くやっていくことを祈り続けている。この曲をもう何年もずっと弾いているし、弾かなくても良くなるまで引き続ける。その日が来ることを祈り続けている。祈らずにはいられない。」とアルバムのライナーノーツでビル・フリゼールが語っているそうです。