【目次】
マイ・ミュージック・ヒストリー 〜渡辺亨編その1
今回から6回に渡って「マイ・ミュージック・ヒストリー」と題して選曲家の皆さんに焦点を当てていくそうです。今回は渡辺亨編その1ということで、渡辺亨自身に登場してもらいどんな音楽を聴いてきたか話してもらう1回目でした。亨さんには番組開始の1999年からお世話になっているそうです。
Martha & the Vandellas「Dancing In The Street」
亨さんの大好きなローラ・ニーロが、マーサ・リーヴスの大きな影響を受けてカバーもしているそうです。1985年にはデヴィッド・ボウイとミック・ジャガーが、デュエットとしてカバーして全米1位となりました。この曲が出た1964年は、全米各地でアフリカ系を中心にした有色人種層のや低所得者層が社会に対して抗議の声を上げた時代。曲の最初に全米各地の町の名前があげられていきます。どんどん前に進んでいく感じ。デトロイトの路上で消火栓を開けて水飛沫を浴びて夕涼みをしているような、人々がまるで水中で踊っているように見えてこの曲が生まれたそうです。
Anderson .Paak「Make It Better (feat. Smokey Robinson) 」
アンダーソン・パークがスモーキー・ロビンソンをシンガーとして招いた曲。2019年発表のアルバム『Ventura』収録曲。アンダーソン・パークはお母さんは韓国系でパクさん、お父さんはアフリカ系。
Sly & The Family Stone「If You Want Me To Stay」
番組収録の前週に選曲したので、スライ・ストーンが亡くなる前に選曲したそうです。スライ・ストーンは6月9日82歳で亡くなりました。
Laura Nyro「The Descent Of Luna Rose(月の女神)」
ローラ・ニーロの1993年のアルバム『Walk the Dog & Light the Light』より。このアルバムのプロデューサーはゲイリー・カッツ、ドラムスがバーナード・パーディなので、何となくスティーリー・ダンっぽい曲。亨さんはスティーリー・ダンも大好きなのでこの曲にしたそうです。このアルバムは初めてアナログ化されたそうです。
トピックス
Annie & The Caldwells『Can’t Lose My (Soul)』
アニー&ザ・コールドウェルズのファースト・アルバム。アニー&ザ・コールドウェルズはアメリカ南部のミシシッピ州出身のアニーと娘さんたちなどのボーカル、コーラスによって、アニーさんのパートナーがギター、長男がベース、次男がドラムスというファミリー・グループ。アニーさんは70年代にお兄さんとステイプルズ・ジュニア・シンガーズという無名のゴスペル・グループを組んでいて自主制作盤をリリースしました。それをデヴィッド・バーンが主宰するルアカ・バップが再発しました。その縁でルアカ・バップからこのアルバムを出せたそうです。
Wrong
ボーカルはアニーさんの娘のデボラ。デボラが当時結婚した夫が浮気したことに発症する曲だそうです。当時デボラは夫の悪(Wrong)を糾弾しようと思ったそうです。ところが、悪に悪を掛け合わせても善にはならないことに気づいたという内容の歌だそうです。
Dear Lord
何年か前にアニーさんの家が火災に見舞われたそうです。普段は長男は夫婦の寝室と別の部屋のソファで寝ていたのですが、その夜アニーさんは「長男と一緒に寝るように」という神のお告げを聞いたそうです、そこで夫婦の寝室で長男と一緒に眠りについたら、その晩に火災があったそうです。神のお告げを聞いていなかったら、長男はこの世にいなかったろうと神にひたすら感謝する曲だそうです。




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