【目次】
ブルース・スプリングスティーン『Tracks II: The Lost Albums』特集
ブルース・スプリングスティーンの完全未発表ニュー・スタジオアルバム7作をフィーチャーした歴史的超豪華ボックスの特集でした。
Bruce Springsteen『Tracks II: The Lost Albums』
1998年に出た未発表音源集『Tracks』の続編。7枚組全83曲、うち未発表音源82曲。そのうち1回も世に出たことがない未発表曲が74曲。7つのレコーディング・セッションそれぞれを収めた7枚からなるボックス・セット。それぞれのディスクから1曲ずつ紹介されました。
My Hometown
ディスク1『LA Garage Sessions '83』より。82年の『Nebraska』と84年の『Born in the U.S.A. 』の間の時期の記録。やがて『Born in the U.S.A. 』に収録される曲の宅録も含まれています。この曲は『Born in the U.S.A. 』収録曲のデモ音源。
Secret Garden
ディスク2『Streets of Philadelphia Sessions』より。ジョナサン・デミ
監督の1993年の映画『Philadelphia』のために書き下ろされたシングル『Streets of Philadelphia Sessions』のレコーディング・セッションの延長で録音された楽曲が収録されています。この曲は『Greatest Hits』にEストリートバンドとのバージョンが収録されています。
Faithless
ディスク3『Faithless』より。これも映画のサウンドトラック用にレコーディングされて未発表のまま終わっていた音源。録音時期は2005年から2006年にかけて。
Poor Side Of Town
ディスク4『Somewhere North of Nashville』より。1995年の弾き語りアルバム『The Ghost of Tom Joad』のレコーディングと並行して制作されました。ジョニー・リバースが1966年から67年にヒットさせた「Poor Side Of Town(僕らの街)」のカバー。
The Lost Charro
ディスク5『Inyo』より。1995年から97年にかけてアメリカとメキシコの国境周辺の感触に触発された曲ばかりで構成された1枚。納得のいかないトランプ政権の移民政策へのアンチ的なメッセージとして受け取ることもできます。トランプ大統領を批判するスピーチを含んだ最新ライブEP『Land of Hope and Dreams』ともシンクロさせていると受け止めることもできます。
Follow The Sun
ディスク6『Twilight Hours』より。2010年から制作された2019年のアルバム『Western Stars』と同じ頃に録音された楽曲で構成されています。
I'm Not Sleeping
ディスク7『Perfect World』より。2011年のセッション音源で構成されています。何曲か1995年に盟友ジョー・グルシュキーと録音した音源が入っています。この曲はスプリングスティーンとグルシュキーの共作。ジョー・グルシュキー&ハウスロッカーズのレパートリーのカバー。
ブルース・スプリングスティーンは11月に伝記映画『Springsteen: Deliver Me from Nowhere(スプリングスティーン 孤独のハイウェイ)』も上映されます。