ラジオと音楽

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ジャズ・トゥナイト 2025年4月26日(富樫雅彦)

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【目次】

 

シリーズJAZZジャイアン富樫雅彦

65回目の「JAZZジャイアンツ」は日本人ドラマーでパーカッショニスト、作曲家の富樫雅彦さんでした。若き天才児として10代でデビュー。渡辺貞夫バンドなど名門グループの数々を渡り歩いた華麗な経歴だったのですが、事故で下半身付随となってしまいます。逆境の中でパーカッション奏者として再出発し、彼独自の音楽を作っていきます。

富樫雅彦さんは1940年3月22日東京都出身。バイオリニストでチェロも弾きジャズベースも演奏していたという父親の手ほどきで、幼少期はバイオリンを習っていたそうですがドラムに転向。14歳から15歳の時に既に現場に出て、松岡直也トリオのドラマーとしてプロデビュー。その時点でものすごい天才的なドラマーが出てきたと評判になったそうです。あっという間に八木正生トリオ、渡辺貞夫コージー・カルテットなどで演奏します。1959年には高柳昌行、金井英人、菊地雅章などと一緒に演奏してますが、写真だけで音源は残っていないそうです。その後このグループのメンバーを中心にした『銀巴里セッション』という当時の若いミュージシャンたちの演奏が今も音源が残っているそうです。1965年には同世代の山下洋輔さん、サックスの武田和命さん、ベースの滝本国郎さんなどと日本初のフリージャズ・グループと呼ばれる富樫雅彦カルテットを結成。

 

プレイリストは以下の通りで、正直難しい音楽で音源もネットでは見つからないものが殆どで2曲だけ見つかりましたので掲載させて頂きました。

Stone Garden of Ryoanji
渡辺貞夫 、Charlie Mariano 、富樫雅彦
(14分16秒)
日本コロムビア COCB-31023>

Variations on a Theme Of “Feed-Back”
富樫雅彦
(11分52秒)
ビクターエンタテインメント VICJ-23007>

Moving
富樫雅彦
(13分44秒)
<East Wind PHCF-8002>

June
富樫雅彦 、Don Cherry 、Charlie Haden
(6分9秒)
<KING KICJ-2297>

May Green
富樫雅彦山下洋輔
(3分23秒)
<NEXT WAVE POCJ-2839>

It’s Freedom Life
富樫雅彦 、Steve Lacy 、Kent Carter
(8分46秒)
<KING KICJ-2299>

Wandering Fire
富樫雅彦高橋悠治
(5分28秒)
<SUPER FUJI FJSP475>

Little Eyes
富樫雅彦菊地雅章
(10分29秒)
<NINETY ONE CRCJ-2005~6>

XI
富樫雅彦
(3分7秒)
<BAJ RECORDS BJCD-5>

Waltz Step
富樫雅彦佐藤允彦
(13分21秒)
<EWE RECORDS EWSA0056>

 

 

富樫雅彦, Steve Lacy, Kent Carter「It's Freedom Life」

1981年ソプラノサックスのスティーヴ・レイシーとベースのケント・カーターとのトリオを迎えて東京で吹き込んだアルバム『Spiritual Moments』から富樫雅彦さんのオリジナル曲。スティーヴ・レイシーとは1975年に彼が初来日して以来沢山の録音を残しているそうです。


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富樫雅彦 , 高橋悠治「Wondering Fire」

1988年11月23日ピアニスト、現代音楽の作曲家である高橋悠治さんとのデュオで吹き込んだ『Wondering Fire』からタイトル曲。高橋悠治さんとも1970年代から様々な形で一緒に共演して録音も残しています。録音から34年経って2022年に発売された1988年の新宿ピットインでのライブ録音。高橋悠治さんはシンセサイザーサンプラーを弾いています。


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※5月1日と2日のブログはお休みします。