【目次】
- 9:00〜11:50:第1部
- 12:30〜16:00:第2部
- MC・ゲスト・コメントゲストの選曲
- Julian Lloyd Webber, John Lenehan 「Sicilienne, Op. 78」
- Milton Nascimento「Maria Maria」
- The Stylistics「Can’t Give You Anything (But My Love)」
- The Beatles「Some Other Guy 」
- Elvis Presley「Heartbreak Hotel」
- Anita Baker「Sweet Love」
- The Beach Boys「Heroes and Villains」
- The Impressions「People Get Ready」
- Bill Evans Trio「Waltz For Debby」
- Tom Petty & The Heartbreakers「The Last DJ」
この時間帯はいつもゴンチチのお二人による「世界の快適音楽セレクション」です。番組冒頭はいつも通りゴンチチのお二人で始まったので「あれ?」と思いましたが、この特別番組の紹介でした。
3月22日は放送記念日。ラジオ100歳のお誕生日。
9:00〜11:50と12:30〜16:00の2部構成でクラシック、ワールドミュージック、ジャズ、ポップスのジャンルでの放送が紹介されました。とっても貴重な音源だと思います。
9:00〜11:50:第1部
第1部 クラシック編(音楽評論家/名演奏ライブラリー:満津岡 信育)
『放送音楽会』(1949年放送)/Vn:諏訪根自子(ブラームス作曲「バイオリン協奏曲」抜粋)
『音楽の泉』(1957年放送)/解説:堀内敬三(ヴェルディ作曲 歌劇「トロヴァトーレ」抜粋)
『名曲のたのしみ』(1984年放送)/ 解説:吉田秀和<私の試聴室>(バッハ作曲「管弦楽組曲第2番」抜粋)
コメントゲスト:市川紗椰(モデル/×クラシック)
第1部 ワールドミュージック編(音楽ライター/音楽遊覧飛行~エキゾチッククルーズ~:サラ ーム海上)
『世界の民族音楽』(1974年放送)/自然民族の音楽 解説:小泉文夫
コメントゲスト:ゴンチチ(ギターデュオ/世界の快適音楽セレクション)
12:30〜16:00:第2部
第2部 ジャズ編(音楽家/ジャズトゥナイト:大友良英)
『巨匠たちの足跡 音の魔術師 ギル・エヴァンス』(1988年放送)/解説:児山紀芳
コメントゲスト:久保田利伸(歌手/ザ・ソウルミュージックⅡ~Peace & Soul~)
第2部 ポップス編(音楽評論家:萩原健太)
『坂本龍一のサウンドストリート』(1983年放送)/デヴィッド・ボウイ、ピーター・バラカン
コメントゲスト:湯川れい子(音楽評論家)
MC・ゲスト・コメントゲストの選曲
Julian Lloyd Webber, John Lenehan 「Sicilienne, Op. 78」
市川紗椰さんの選曲。ジュリアン・ロイド・ウェバーのチェロ、ジョン・レネハンのピアノでフォーレ「シチリアーノ」。大好きなメロディーでラジオを通じてタイトルが分かった曲だそうです。
Milton Nascimento「Maria Maria」
ゴンチチの松村さんの選曲。1978年頃にラジオでこの曲を聴いて「面白いコード進行でいい曲だなぁ」と思ったそうです。
The Stylistics「Can’t Give You Anything (But My Love)」
久保田利伸さんのラジオが教えてくれた初めてのソウルミュージックの一つだそうです。マリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・JR「You Don't Have to Be a Star (To Be In My Show)」と迷われたそうです。
The Beatles「Some Other Guy 」
バラカンさんと萩原健太さんの選曲。ビートルズの1963年BBCでのライブ音源より。リバプールと一部のマンチェスターのバンドに好まれた渋い曲だそうです。
Elvis Presley「Heartbreak Hotel」
湯川れい子さんが1956年当時それまで聴いたことのないゾクゾクする声、歌だったそうです。
Anita Baker「Sweet Love」
秀島史香さんの選曲。12歳の頃お父さんの仕事の関係でアメリカに引っ越した時にラジオで聴いた曲だそうです。
The Beach Boys「Heroes and Villains」
バラカンさんの選曲。イギリス政府が放送法を改正して海賊ラジオが終わった1967年8月、最後にかかったのはビートルズ「A Day in the Life」、その前にかかったのがこの曲だそうです。「英雄と悪漢」。英雄は海賊ラジオ、悪漢はイギリス政府と想像して聴いたそうです。この曲はアメリカにヨーロッパから上陸した白人とアメリカ先住民のどっちが英雄で、どっちが悪漢なんだとヴァン・ダイク・パークスが書いた歌詞だそうです。
The Impressions「People Get Ready」
萩原健太さんの選曲。中学生の時にラジオ番組にリクエストしてかけてもらった曲だそうです。
Bill Evans Trio「Waltz For Debby」
江﨑文武さんの選曲。中学生の時の職場体験で作った番組でオンエアーした曲だそうです。
Tom Petty & The Heartbreakers「The Last DJ」
最後にバラカンさんの選曲。アメリカで80年代から90年代にかけて規制緩和が進みラジオの状況がだいぶ変わったそうです。一つの企業が同じエリアで複数の放送局を持つことができるようになったそうです。それによって企業が大きくなってコストパフォーマンスの合理化を進め、ラジオ局の個性が薄くなってきたそうです。それに抗議する曲だそうです。2002年発表の曲。歌詞の中で「間も無く去っていく最後のDJ。彼はかけたい曲だけかけて、喋りたいことだけ喋って、でも企業の皆さんはそれを良しとしない。」と言っているそうです。しぶとい最後のDJを讃えたいので、この曲を選曲したそうです。