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#23 インタビュー:ロン・カーター
今回のゲストは、“ジャズ・ベースの神様”と呼ばれるロン・カーター。60年以上のキャリアで、2000を超えるレコーディング・セッションで演奏し、最も多くの作品に参加しているジャズ・ベーシストとして、ギネス世界記録にも認定されています。
ロン・カーターさんは、1937年ミシガン州デトロイトのファーンデール出身。10歳の頃よりチェロのレッスンを始め、高校時代にコントラバスを弾くようになり、イーストマン音楽学校で学びます。卒業後、ニューヨークに拠点を移し、1961年自身初のリーダー作『Where? 』を録音。そして、1963年マイルス・デイヴィスのクインテットに参加。ハービー・ハンコック、トニー・ウィリアムス、ウェイン・ショーターの黄金クインテットと呼ばれ、1960年代アコースティック・ジャズの頂点を極めます。マイルス・デイヴィス・クインテットを脱退してからも、ご自身のグループの活動だけでなく、様々なミュージシャンと共演。ジャズ界のレジェンド達はもちろん、アレサ・フランクリンからア・トライブ・コールド・クエストまで、幅広いアーティストたちのコラボレーションしてこられ、86歳の現在も多彩な活動を続けていらっしゃいます。2021年には日米の文化交流の貢献を讃え、旭日章を受賞されました。
Ron Carter「Doctor's Row」
1982年録音、ロン・カーター・カルテットのアルバム『Etudes』より。メンバーは、サクソフォンにビル・エヴァンス、トランペットとフリューゲルホルンにアート・パーマー、ドラムスにトニー・ウィリアムス。
Eric Dolphy「Far Cry」
ロン・カーターさんが参加しているアルバムで、挾間さんお勧めのアルバム。1960年録音、1962年発表のサクソフォン奏者:エリック・ドルフィーのアルバム『Far Cry』。
V.S.O.P.The Quintet「Third Plane (Live)」
ロン・カーターさんが、マイルス・デイヴィスのクインテットで一緒になったアーティストが中心となったバンド。ピアノ:ハービー・ハンコック、サクソフォン:ウェイン・ショーター、ドラムス:トニー・ウィリアムス、ベース:ロン・カーターという黄金のクインテットにトランペットでフレディ・ハバードが加わった、V.S.O.P.クインテット。アルバム『The Quintet(邦題:ライヴ・イン・USA)』より。
Ron Carter「Mr. Bow Tie」
2012年東京でのライブを収録したアルバム『Cocktails At The Cotton Club(邦題:コットンクラブでカクテルを)』から、ロンさん作曲。演奏はゴールデン・ストライカー・トリオで、ロン・カーターのベース、ラッセル・マローンのギター、ドナルド・ヴェガのピアノ。
ロン・カーターさんは1月末に来日されるそうです。パット・メセニーとの共演。
週間プレイリスト
1月15日から21日までのブログに掲載した曲のプレイリストです。