クラシック・ミーツ・ザ・ワールド(サラーム海上)
中東、ヨーロッパ、アフリカ、中南米など世界中の音楽家たちによるクラシックの名曲のカバーの特集でした。
Tolgahan Çoğulu & Sinan Cem Eroğlu「Prelude, Op.28,No.4.」
(9/26放送)トルコのフレットレス・ギター奏者:シナン・ジェム・エロウルとフレットが自在に動かせ微分音が出せるマイクロトーナル・ギター奏者:トルガハン・チューグによるギターデュオの演奏。ショパンの「前奏曲第4番 ホ短調」。西洋クラシックでは殆ど耳にすることのない微分音の絶妙な響きが楽しめます。
Mathias Duplessy & The Violins of the World「Pavane pour une infante défunte」
(9/27放送)ザ・バイオリン・オブ・ザ・ワールドはフランス人弦楽器奏者:マティアス・デュプレッシー率いる4人組。デュプレッシーのギター、モンゴルの馬頭琴、中国の二胡、北欧のニッケルハルパの奏者が加わっています。曲はラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。
(9/30放送)この日はバッハの曲が中心にかかりました。
Lodestar Trio「Air on the G String」
イギリスのバイオリン奏者、スウェーデンのニッケルハルパ奏者、ノルウェーのハルダンゲル・フィドル奏者、3人の弓で擦る弦楽器奏者が集まったロデスター・トリオ。デビューアルバム『Bach to Folk』。このタイトルはバッハとバック(戻る)を文字っています。バッハの曲や北欧の民謡が収録されています。この曲はバッハの「管弦楽組曲第3番 アリア(G線上のアリア)」。
Baden Powell「Prelude」
ブラジルのギタリスト:バーデン・パウエルが1964年フランス、パリで製作した出世作『Le Monde Musical De Baden Powell Vol. 1』からバッハの「前奏曲ハ短調 BWV999」のギターアレンジ。この曲にはポール・モーリアのオーケストラと歌手のフランソア・ワーレが参加しています。
Ara Malikian「Largo del Concierto para Clave y Orquesta en Fa Menor BWV 1056」
アルメニア系レバノン人で現在はスペインを拠点に活躍するバイオリン奏者:アラ・マリキアン。元々クラシック出身ですが見た目はヘビーメタルなファッション。2019年のアルバム『Royal Garage』には、プログレッシブ・ロックやヒップホップの曲の間にバッハの「チェンバロ協奏曲第5番 ヘ短調」のバイオリンによる演奏が収録されています。
Keola Beamer「Medley:Bali Ha'I & Stranger in Paradise」
アレクサンドル・ボロディンのオペラ『イーゴリ公』の中の曲「ダッタン人の踊り」は1953年のミュージカル『キスメット』の挿入歌「Stranger in Paradise」にメロディーが用いられたことで有名になりました。その後、トニー・ベネットやサラ・ブライトマンほか多くのミュージシャンが「Stranger in Paradise」としてカバーしています。
この曲はハワイのスラックキーギター奏者:ケオラ・ビーマーが1949年のミュージカル『南太平洋』から「Bali Ha'I 」とメドレーにした曲。