翼が折れても
看板スターがいなくなった後、人気グループはどういう身の振り方をしたかというテーマ。こういう話好きです。
The Miracles「Love Machine」
スモーキー・ロビンソンが引っ張っていたミラクルズ。スモーキー・ロビンソンは、後継指名のような感じでビリー・グリフィンという若手をファンに向かって紹介するところまでやり遂げてソロの道へと進みました。ビリー・グリフィンはその重責を見事に果たします。スモーキー脱退後のナンバー・ワン・ヒット。1975年のアルバム『City of Angels』に収録されています。
The Impressions「Loving Power」
インプレッションズの1976年のヒット曲。インプレッションズは、1958年チャタヌガで始まりシカゴで結成されました。最初の中心人物はジェリー・バトラーというディープ・ボイスのシンガーでした。メンバーのカーティス・メイフィールドが曲を作ってジェリー・バトラーが歌うという黄金パターンがありましたが、ジェリー・バトラーが脱退しカーティス・メイフィールドがリードをとるようになります。カーティス・メイフィールドがソロとなり、1970年にリロイ・ハトソンが入ってきます。リロイ・ハトソンはその後優れたソロ・アルバムを出しますが、インプレッションズとは上手く行きませんでした。1973年にリロイ・ハトソンがやめた後にラルフ・ジョンソンとレジー・トリアンが入り成功します。
Commodores「Nightshift」
コモドアーズは1967年にアラバマのタスキーギ大学で結成されたバンド。1974年にモータウンからデビューし「Machine Gun」がヒットします。ライオネル・リッチーが名曲を連発し、1981年にはダイアナ・ロスと「エンドレス・ラブ」という映画の主題歌を歌い全米No.1ヒットし、ライオネル・リッチーは脱退します。その後コモドアーズは苦戦しますが、ウォルター・オレンジと元ヒートウエーブのJ.D.ニコラスのツイン・ボーカルで悲願のライオネル・リッチー抜きのヒットを出すことができました。1985年のアルバム『Nightshift』に収められています。前年の1984年に亡くなったマーヴィン・ゲイとジャッキー・ウィルソンに捧げた曲。
L.T.D.「Kickin' Back」
L.T.D.の1981年R&Bチャートのトップ10入りしたヒット曲。L.T.D.はジェフリー・オズボーンが在籍していたファンクバンド。L.T.D.は「Love, Togetherness, and Devotion」の略だそうです。ジェフリー・オズボーンの美声で1976年「Love Ballad」、1977年「Back in Love Again」、1978年「Holding On」と3年連続でR&BチャートのNo.1ヒットを出します。1981年ジェフリー・オズボーンが脱退しソロの準備をしている時にL.T.D.がこの曲を発表しました。この曲のボーカルは元ニュー・バースのレズリー・ウィルソン。
Harold Melvin & The Blue Notes「Reaching For The World」
ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツのリード・ボーカルはテディ・ペンダーグラス。テディ・ペンダーグラス脱退後、この曲のボーカルをとっているのはデヴィッド・エボ。