ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

eastern youth 日比谷野音

 

今日は日比谷野音eastern youthのライブを見に行きました。17年ぶりの野音だそうです。

 

1曲目「ソンゲントジユウ」、2曲目「夏の日の午後」と新参者の私が楽しみにしていた2曲をいきなり演られてしまい、これからどうしようかとライブ開始早々途方にくれましたが、凄く楽しめました。村岡さんも仰ってましたが「雨が降らなくて良かったです」。すごく気持ちのいい気候でした。最高でした。

 

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吉野さんの力強いボーカル(担当はボイスと書いてありますが)とギターでひたすら引っ張る。三人バンドなので音数の多い田森さんのドラムと村岡さんのベース。演奏能力だけでなく、体力もすごい。ほとんどMCなしで22曲、アンコール2回2曲。

吉野さん途中で「飽きた?」と聴いてましたが、ギターソロを聴かせて気分を変えるとかあるわけでもなく、ひたすら同じような構成で突っ走っているのにノリ続けられるのは、楽曲の良さと演奏能力の高さ、そして気持ちの入り方がすごいのだと思います。

 

 

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内省的で情景が浮かぶ歌詞がすごく好きで、物語性があるので自分のことのように捉えることができて、入っちゃうんですよね。それと、このバンドの生い立ちや生き様が重なって益々感動しちゃいます。

 

村岡さんの「eastern youthに入って4年。どうなることかと思いましたが、バンドが続いて良かったです。」というお話。

吉野さんの「村岡さんに拾ってもらった命です。」そして「ライブをやる時はいつもこれが最後かなと思ってやってます。今日もそうです。」というコメント。

なんとも苦労と覚悟が滲み出ていて、かっこいいです。

大人の勇気を教えてもらいました。

このライブは来年3月4日にDVDが発売されるそうです。

 

 

 

ワールドロックナウ 2019年9月22日

 

新譜紹介

 

The S.L.P.「S.L.P.」

カサビアンの中心メンバーであるサージ・ピッツォーノのソロ・アルバム。

聴きやすいです。

 

 

 

S.L.P.

S.L.P.

 

 

 

Tool「Fear Inoculum」

 テイラー・スイフトの「ラヴァー」を抜いて全米1位となったアルバム。

うるさすぎず、早すぎず、程よいです。でもほとんどの曲が10分以上なので長いです。

渋谷さん曰く「水戸黄門みたいなアルバム」。正義の味方は正義、悪いやつは悪いとはっきりしているというところ。原則に忠実なドラマ性。

 

 

Fear Inoculum

Fear Inoculum

 

 

 

Brittany Howard「Jaime」

アラバマ・シェイクスのボーカリスト ブリタニー・ハワード(Brittany Howard)初のソロアルバム。渋谷さんも超お気に入りだそうです。シリアスでヘビーだがポップな素晴らしいアルバム。

 

 

アルバム・タイトル「ジェイミー(Jaime)」はお姉さんの名前。幼くして亡くなってしまいました。音楽や歌うことを教えてくれたお姉さん。

彼女自身の生い立ち。お父さんが黒人でお母さんが白人。

 

(訳詞)

あのね、トマトは緑色、棉は白

私のヒーロー達は黒人

なのにどうして神様の瞳は青いの?

私の父さんは家にいたわよ

うちのお婆ちゃんはメイドだった

私のお母さんは勇敢にも私を外に連れ出してくれた

というのも、母さんは白人で父さんは黒人だから

私が誕生した時、町の人たちを怒らせんたんじゃないかな

あのね、自分の肌の色は分かっているけど、

私が知りたいのはうちの父さんの車にタイヤに切りつけ、

後部座席にヤギの頭を置いたのは誰?

私が知っちゃいけないことだったのか、残念だわ

私が気にしちゃいけなかったことなのかも

私の肌は黒じゃくて茶色だから

でもねそれって誰が言ったの?

あのね、私は黒人で白人じゃないけど、

私はあの、いや違う、私はあれでしょ

私は5分の3条項が一滴混ざった人種

(渋谷さん注:この5分の3条項というのは昔アメリカの憲法にあって、黒人というのは選挙権を一人前に与えられずに、白人の5分の3しか数としてカウントされなかった)

後部座席にはヤギの頭

 

Goat Head

Goat Head

  • ブリタニー・ハワード
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

(訳詞)

走って私のところに来て

走って私のところに急いで来て

一人でいるのが耐えられなかったら

私があなたのパートナーになるわ

もしも、あなたがさよならを言う相手も残っていなかったら

もしも、告げる最後のメッセージもなければ 

義理で縛られているもの、この世に置いて、急いで、急いで、急いで走って

私のところに急いで来て

一人でいるのが耐えられなかったら

私があなたのパートナーになるわ

 

Run to Me

Run to Me

  • ブリタニー・ハワード
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

Jaime

Jaime

 

 

 

リクエストコーナー

 

The Cars「You Might Think」 (1984)

9月15日に亡くなったザ・カーズ(The Cars)のフロントマン、リック・オケイセック(Ric Ocasek)の追悼リクエスト。

いい曲です。10代を思い出します。なんか切なく聴こえます。

 

 

 

海外情報(NY情報)

 

トロント映画祭でロビー・ロバートソン(Robbie Robertson)とザ・バンド(The Band)のドキュメンタリー映画がオープニングに選ばれたそうです。

 

 

ロビー・ロバートソンはソロ・アルバム出しましたよね。

 

Sinematic

Sinematic

  • ロビー・ロバートソン
  • ロック
  • ¥1900

 

 

 

ジャズ・トゥナイト 2019年9月21日

 

シリーズJAZZジャイアンツ (6)ジョン・コルトレーン

 

今回は2時間ジョン・コルトレーン特集。

1926年9月23日ノースカロライナ州生まれ。生きていれば間もなく93歳 。

1943年に家族と共にフィラデルフィアに移住し、地元の音楽シーンで活動。

1945年第二次世界大戦の終わりに海軍へ入り、海軍のバンドで腕を磨く。

1947年除隊後は地元へ戻りミュージシャンとして活動。

1967年7月17日ガンで亡くなりました。40歳。

 

Dizzy Gillespie Sextet 「We love to boogie」  

公式に発表された初期の録音。1948年〜49年まだ無名だったコルトレーンは、ディジー・ガレスピーのバンドに入ります。この頃コルトレーンはアルトサックスを吹いていたそうです。この録音はテナーサックス。1951年に録音された演奏。

 

 

スクール・デイズ
 

 

 

Miles Davis Quintet「Ah-Leu-Cha」

1955年マイルス・デイヴィスクインテットに抜擢されます。アルバム「ラウンド・ミッドナイト」に収められている演奏。 

コルトレーンはマイルスのバンドをクビになっては戻りを何度か繰り返します。理由はドラッグと言われています。マイルスも人のこと言えないようですが、コルトレーンも相当酷かったそうです。

 

 

 

 

John Coltrane「Violets For Your Furs

1957年5月30歳の時に初リードアルバム「コルトレーン」を吹き込みます。

  

 

Coltrane: Rudy Van Gelder Series

Coltrane: Rudy Van Gelder Series

 

 

 

John Coltrane「Blue Train」

1957年9月15日ブルーノート・レコードでの唯一の録音「ブルー・トレイン」。

12小節のジャズのブルース形式。

 

 

Blue Train

Blue Train

 

 

 

Kenny Burrel & John Coltrane「Why Was I Born?」

1958年3月に録音されたギターのケニー・バレルと組んだアルバム。コルトレーンがギターとやっているのは珍しいそうです。

 

  

Kenny Burrell & John Coltrane (Reis)

Kenny Burrell & John Coltrane (Reis)

 

 

 

John Coltrane「Giant Steps」

1959年マイルスとの「Kind of Blue」の録音と前後して、コルトレーンはアトランティック・レーベルと契約して「ジャイアント・ステップス」を録音します。ものすごい難しいコード進行でどんどん転調していくそうです。

 

 

 

 

John Coltrane「Everytime We Say Goodbye」

1960年になるとマイルスのバンドを脱退し、レギュラーのバンドでツアーに出かけ、次々自身のアルバムを録音します。コルトレーン初のヒット「My Favorite Things」というアルバムが出ます。ソプラノサックスも演奏するようになります。

  

 

My Favorite Things

My Favorite Things

 

 

 

John Coltrane「Chasin' The Trane」

1961年アトランティックからインパルスに移籍します。「アフリカ・ブラス」を録音し、秋にはビレッジ・バンガードに毎日出演し、ライブ録音を残しています。

この曲は16分間に渡るブルースで、大友さんは当時学生で自分のリズム鍛えるために、この曲を聴きながら阿佐ヶ谷から高円寺まで歩いていたそうです。

 

  

Live at the Village Vanguard

Live at the Village Vanguard

 

 

 

John Coltrane Quartet「Say It(Over and Over Again)」

1961年12月と1962年秋に録音されたバラード集「バラード」。

 

 

バラード

バラード

 

 

 

John Coltrane「The Father And The Son And The Holy Gohst」

コルトレーンは1966年に来日します。そこに到るまでの1965年の演奏。

来日時の児山紀芳さんのインタビュー「あなたは10年後どのようになっていたいですか?」。実際の10年後はコルトレーンにはなかったのですが、「聖者になりたい」というコルトレーンの答えはあまりにも有名です。

 

 

メディテーションズ

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