ホットなニューリリース
Vedo「Soul」
松尾潔さんも「メロウな夜」で紹介されていたヴェドのニューアルバム『Mood Swings』より。
STAX特集 パート1
今回と次回は昨年12月に亡くなったスタックス・レコードの創設者ジム・スチュワートの功績を讃えての特集となります。
STAXという社名は、創設者のジム・スチュワート(Jim Stewart)とエステル・アクストン(Estelle Axton)の二人の姓をあわせたものだそうです。
The Mar-Keys「Last Night」
エステル・アクストンの息子さんがいたことでレコーディングができたと言われているマーキーズのヒット曲。ラジオDJが好んでかける仕掛けを作った曲。村上さんが実践してくれました。ブレイクと「Last Night」の間に当時の人気DJが言葉を入れていたそうです(今回は村上さんがNHKFMと入れてくれました)。
Carla & Rufus「'Cause I Love You」
カーラ・トーマス、ルーファス・トーマス親子がローカルヒットを出したおかげて、ニューヨークのアトランティック・レコードと契約できてお金が入って潤ったそうです。
スタックスはアイザック・ヘイズとデヴィッド・ポーターのソングライター・チームが活躍しました。そしてスティーブ・クロッパー率いるMG'sが作曲も演奏もする。そして、ジム・スチュワートはエンジニアとしてプロデュースしていく。これが1967-8年あたりまでのスタックスの黄金律となります。
David Porter「Can't See You When I Want To」
デヴィッド・ポーターがアイザック・ヘイズと初めて書いた1965年の曲。デヴィッド・ポーターはモーリス・ホワイトと高校の同級生だったそうです。
Sam & Dave「Broke Down Piece Of Man」
デヴィッド・ポーターとアイザック・ヘイズが生み出したサム&デイヴの1967年の曲。
Otis Redding「Try A Little Tenderness」
ジム・スチュワートが選ぶナンバーワン・レコード。
この曲について次のように語っているそうです。
オーティス・レディングは魔法の薬のようだった。
彼がスタジオに入ると、場の空気がパッと明るくなり、心配事も問題も何処かに消えて無くなった。
「これから何か素敵なことが起こるぞ」
そんな気持ちにさせてくれる男だった。
スタジオで製作したものに関して言えば、あれは彼の全作品の中であらゆる点において、何処をとっても非の打ち所がない最高の出来だ。何と言っても、あれがスタックス・レコードの中で一番気に入っている。
頭から終わりまで、あそこにはスタックスの歴史が凝縮されている気がするね。
William Bell「Everybody Loves A Winner」
今回の番組最後はウィリアム・ベル曲。