ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

坂本龍一ニューイヤー・スペシャル 2020年1月1日(平野啓一郎、本條秀慈郎、斎藤幸平、安冨歩)

 

毎年恒例の番組。今年で15回目。今回は4人のゲストが来られました。

【ゲスト】平野啓一郎、本條秀慈郎、斎藤幸平、安冨歩

 

 

三味線奏者:本條秀慈郎さん

1984年生まれ。三味線で現代音楽をバリバリ弾かれている方。

「Async」で坂本さんと共演されてます。番組では生演奏と坂本さんと即興。

Async

Async

  • アーティスト:Ryuichi Sakamoto
  • 出版社/メーカー: Milan Records
  • 発売日: 2017/04/28
  • メディア: CD
 

 

honj

「Async」を作っている時に本條さんのコンサートをNYで見に行って、すごく気に入って翌日坂本さんのプライベートスタジオに招いて録音した曲だそうです。昨年本條さんに頼まれて2曲目、3曲目を作られて、honjが組曲のようになっているそうです。

honj

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  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

 

経済思想家:斎藤幸平さん

1987年生まれ。 「資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐」を読まれて、今回ゲストにお招きしたそうです。

 

András Schiff「Bach Partita No 2」

ドイツのベルリンに住まれている時にクラシックにハマったそうです。

ルールがあって、作曲者の意思を尊重して、演奏者が解釈して表現するところが哲学に似ているそうです。

 

 

 

小説家:平野啓一郎さん

1975年生まれ。映画化されたギタリストの物語「マチネの終わりに」の作者。主人公が言う「音楽というのは静寂の美と戦っているのが本来だが、現代では現代の喧騒と資本主義の喧騒とも戦っている」というくだりは音楽が分かっていないと書けないと坂本さん。

マチネの終わりに (文春文庫)

マチネの終わりに (文春文庫)

 

平野さんは、三島由紀夫にすごく影響を受け、今年は没後50年なので「三島論」をまとめられて出版するそうです。平野さんは45歳で三島さんが亡くなった時と同い年で「豊饒の海」を書かれた時の中年作家の気持ちは分かるそうです。ある意味うまくいっていなくて、メディアとかに揉みくちゃにされながら一生懸命書いていたと感じながら読むと身にしみるところがあるそうです。

仮面の告白」を最初に書くのだから彼は天才だったのだと坂本さん。天才はだんだんなるものでなく、音楽家もそうだが最初からだと。

持って生まれたものはあると思いますね。努力しても身につかないもの。

 

Bill Evans「Blue in Green」

平野さんの選曲。坂本さんもジャズのピアニストではビル・エヴァンスが一番好きだそうです。まるでラベルのようだと。

 

 

 

経済学者・東大教授:安冨歩さん

れいわ新選組から出馬された時の演説、そして「満州国」がご専門というところに興味を持ち「満洲暴走」という本を読まれ、さらにマイケル・ジャクソンの名前が出てくるのは何でだろうとゲストにお招きしたそうです。

 

満洲国」について

満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦 (角川新書)

満洲暴走 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦 (角川新書)

 

 

満洲の研究をしようと思っていて、1989年5月に北京に行った時に天安門事件に巻き込まれた。何百万人という人たちが恐怖を振り切ってデモに参加する風景を見て、これが人間の自由なんだなと思った。日本はちょうどバブルが崩壊する時。

円高不況の頃に銀行員としてバブルを起こすための仕事をしていた。みんな過労死しながらお金を人に貸しまくって今日に至る非常に大きなダメージを日本に与える活動に邁進していた。

バブルに踊っている日本社会と街に溢れてデモに出ている中国社会を見比べた時に、正常な社会はこっちなんだなと思った。その直後に戦車によってその自由は踏みにじられ今日に至る中国の暴走が始まる。

満洲国の研究をしようと思ったのは、銀行員をやっている時に優秀な人が集まっている会社にもかかわらず、そこで行われていることはどう考えてもおかしなこと。銀行の研修でやってはいけないと習ったことを支店でやっている。どうしてこんな優秀な人が集まってこんな愚かなことをするんだろうと思ったから。

このプロセスは日本が戦争に突入して行ったプロセスと似ているはずなので、大学院に戻って満洲国の研究をしようと思った。

1930年秋にロンドン軍縮会議(日本、アメリカ、イギリスそれぞれの議会で承認を得る)という非常に難しいことに成功した。ラジオ網を通じて日本の首相、アメリカの大統領、イギリスの首相が世界に平和を訴える演説をしている。恐らくこの時が近代日本の国際的地位が一番高かった時だと思う。その一年後くらいに満州事変が起きている。それからわずか15年で大日本帝国は滅亡する。それ以降二度と私たちは1930年の国際的地位を回復できていない。その頃の坂道を転がり落ちるようなスピードを知りたくて満洲国の研究を始めた。

 

「立場主義」について

ジャパン・イズ・バック――安倍政権にみる近代日本「立場主義」の矛盾

ジャパン・イズ・バック――安倍政権にみる近代日本「立場主義」の矛盾

  • 作者:安冨歩
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

日本の学術的な用語はほとんど英語の翻訳。民主とか社会とか日本語に見えるけど全部英語。明治の時に全部翻訳したもの。知識人になればなるほど日本語は喋らなくなって英語の翻訳語あるいはカタカナで喋る。

ところが、学者がよく連発する言葉に「立場」がある。この「立場」という言葉は英語に訳せない。ポリシーでもあるし、スタンスでもあるし、プリンシプルでもあるし、ポジション、シチュエーション色んなこと言わないと説明できない概念。

何で西洋言語の上に乗っかってしかものが考えられなくなった学者達が「立場」だけは乱用するのか?論文のタイトルにものすごく出てくる。

奈良時代の古い文献で「立つ庭」と書いていた。昔は生息場のことを言ったり、中世だと「市」売り買いする権利を言っていた。江戸時代は儀式の時にどういう順番で立つかというのが命がけの争いだった。

近代になって今私たちが使う「立場」という概念が成立している。夏目漱石の「明暗」という小説には17回くらい出てくる。それ以前の「坊ちゃん」にはあまり出てこない。夏目漱石は近代になって成立した立場に初めて苦しめられ、理解し、提示した作家。

「家」という制度が徴兵制度によって崩壊し始め、「家制度」がバラバラになって「犬小屋サイズ」になったのが「立場」だと思っている。

太平洋戦争の時はたくさんの日本人が「立場上」戦争に行かざるを得ない、「立場上」人を殺さなけらばならない、親と奥さんは「立場上」笑顔で送り出さなければならない、というような精神が日本人に叩き込まれ、戦後日本の経済発展の原動力となった。

縛られているというよりは私たちの倫理。

 

マイケル・ジャクソン」について

マイケル・ジャクソンの思想

マイケル・ジャクソンの思想

  • 作者:安冨歩
  • 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
  • 発売日: 2016/04/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

アリス・ミラー 、アルノ・グリューンという二人の心理学者が「子供の時に受けた虐待」というのが、私たちの暴力性に非常に強く結びついているんだと言ってる。それが、普通の人が一生懸命頑張って悪事を行うということの背景にあり、唯一の解決策は「子供達を守ること」なんだと。全ての子供達を全ての暴力から守ることができたら、私たちは集団的暴力性から自由になれるだろうと。

(坂本さん)マイケル・ジャクソンは本当に傷ついている人だと思う。

自分自身の傷に向かい合って、原因を理解した。そしてそれを作品で様々な形で表現していった。その偉大さは変わりようがない。

スターは様々な社会的圧力がすごく大きくかかってくると思う。人間社会の持っている素晴らしさも、暴力性も身をもって体験し、まさに自分が訴えた「子供を守る」という理念の故に子供を虐待しているという攻撃を受け続ける。

(坂本さん)辛かったでしょうね。

これは本当に悲劇としか言いようがない。ある種の宗教的出来事だったなと思う。

(坂本さん)アイドルという言葉は元々「偶像」なんですから、宗教的な崇拝の対象ですよね

そうすると福音を伝えようとした人が血祭りにあげられるというストーリーは2000年位い前にあったなぁと。そういう現象が人類社会では繰り返し起きている。

(坂本さん)なんでマイケル・ジャクソンが出てくるのか繋がりが分かり納得できました

「Morphine」という曲が一番すごいと思っている。構成とかサウンドとかだけでなく、近代的な医療に対する告発の作品でもある。中に出てくる「デメロール」という薬の名前はマイケルが処方されていた鎮痛剤。合法的に処方されている薬の名前が「モルヒネ」っていうタイトルで出てくるということは、私たちがもっている医療とかそのものが麻薬的効果を持っているんだという。全人類を医療漬けにするという麻薬でもあるんだという告発の歌でもあると思う。

 

Michael Jackson「Morphine」

 

Blood on the Dance Floor

Blood on the Dance Floor

  • アーティスト:Michael Jackson
  • 出版社/メーカー: EPIC
  • 発売日: 2000/03/06
  • メディア: CD
 

 

 

音楽は戦争に利用された歴史もあり、坂本さんは音楽の魔力を悪い方向に使ってはいけないと子供の頃から思っているそうです。

安冨さんはベートーベンの「運命」が力を持っているのは、近代の暴力性を表現しているからと解釈しているそうです。「暴力」と「隠蔽」がセットになっていると。第1楽章の第1主題は「暴力」、第2主題が「隠蔽」、第2楽章が「慰安」、第3楽章が「葛藤」、第4楽章で「開放」に向かっていく。近代システムが持っている「隠蔽された暴力性」、システム全体としては物凄い暴力性を持っているんだけど個々のプロセスは正当化されているという特徴を表現し、抜け出すための道を切り開こうとしているのがクラシック音楽なのではないかと思っているそうです。勉強になりました。

 

シューベルト「魔王」

 

 

CHABOと斉藤和義の年の瀬ロックンロール 2019年12月30日

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最近恒例となっている年末の特番。4年目です。

私は番組のコメント欄に「継続してください」と投稿するほど毎年この番組を楽しみにしております。

 

 

The Rolling Stones「Don’t Stop」

4月に六本木でCHABOさんがCharさんとのライブで一緒に演った曲。CHABOさんが日本語詞をつけて歌ったそうです。リハは戸越銀座のCharさんの自宅で行ったそうです。Charさんは5歳年下だそうですが、会った時(Charさん17歳、CHABOさん22歳)からため口だそうで。

 

 

 

カーリングシトーンズ「氷上のならず者」

斎藤さんは同世代で結成した「カーリングシトーンズ」で合宿レコーディングしたそうです。奥田さん、トータスさんがご飯作ったそうで。楽しそう。 

氷上のならず者(通常盤)

氷上のならず者(通常盤)

 

 

「何しとん?」は斎藤さんが作った曲だそうです。ロス・ロボスっぽい曲。

 

 

 

斉藤和義「いつもの風景」

ちびまる子ちゃんのエンディングテーマ。

生前さくらももこさんが斎藤さんが曲をつけるイメージで詞を書かれていたそうです。

 

 

 

CHABOさんは69歳。同年代の遠藤ミチロウさん、萩原健一さんが亡くなるという悲しいこともありましたが、精力的に全国ツアーをされています。CHABOさんって痩せててか弱く見えますが、すごく体力あると思います。3時間以上の長い時間のステージをずっとギター弾きながら歌う。それと水飲まないんですよ。置いてあるのに。

斎藤さんは1966年生まれの53歳。1970年代がお気に入りのようで、古井戸、RCサクセションの昔の映像を今も見ているそうです。私も斎藤さんと同年代なのですが、同じ気持ちですね。そういうもんなんですかね。

 

古井戸「早く帰りたい」

番組でかかったのはCHABOバンドのライブ音源でした。アルバム「The 仲井戸麗市 Book」に「早く帰りたいPartII」という続編を収録されています。「早く帰りたい」はCHABOさんの人生のテーマで、中学生の時に生徒手帳に「早く帰りたい」と書いていたそうで・・気持ち分かります。

 

 

 

清志郎さんの追悼ライブが10年目を迎え、2019年5月の野音でひと段落となりました。斉藤さんも出演。このライブは10年間蔦岡晃さんが企画されました。蔦岡さんは清志郎さんのライブのオープニングで清志郎さんを呼び込んで来られた方です。2008年2月10日に日本武道館で行われた「忌野清志郎完全復活祭」で「ミスター完全復活!忌野清志郎〜!!」と呼び込まれた音声は有名です。清志郎さん直筆のその時の呼び込みセリフです。引用:【連載】〜I LIKE YOU〜忌野清志郎──《第11回》 蔦岡晃

 

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楽屋でCHABOさんは端っこに女性アーティストが着替えるようなところでカーテン張って一人でいたそうです。ハリーさんですらみんなと同じテーブルに座って話していたのにと斎藤さん。それでもCHABOさんは相当進歩したと。以前は車にいるか、一度帰っていたそうで・・

CHABOさんと斉藤さんで清志郎さんの思い出話に花咲いていました。

 

 

RCサクセション「Baby a Go GO」

RCのラストアルバム。

斎藤さんがCHABOさんにこのアルバムを作った頃について聞きました。

 

自分の中でも時効だけど、これは地獄のレコーディング。バンドが限界で。個人的な清志郎との付き合いはともかく、無理というところまできていた。色んな背景があって。

このアルバムを作ることにはなったのだけど、スタジオ行くのは地獄だった。清志郎個人というよりも、バンドの難しさで殴ろうと思った奴もいるよ。手は出しちゃいけないけど。エンジニアも外人で(レニー・クラビッツのエンジニア)。いい奴なんだけど、コミュニケーション出来なかったりして。毎日切れてた。ものすごく切ない。

和義が俺の「うぐいす」って歌、歌ってくれたりしたじゃん。去年もここで歌ってくれたよね。スタジオでバンドのメンバーと会話もないんだけど、清志郎がコーラスをやってくれたりするんだよ。バンドとしては地獄なんだけど、清志郎は本当に一生懸命やってくれるわけ。半分泣いちゃってるもん。今は「清志サンキュー」って思ってるんだけど、素直に「ありがとう」って言えない自分が当時いた。

(斎藤さん)このアルバム一番好きです。

現場ではそういうことだったけど、作品としては違う次元が生まれてちゃう。不思議だね。

 

清志郎さんファンクラブの会報誌『どんちゃん画報』最新号で春日ハチさんも少し触れていました。本当に色々あったようで。口をつぐんでいます。

Baby a Go Go

Baby a Go Go

  • アーティスト:RCサクセション
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD
 

 

RCサクセション「あふれる熱い涙」

斉藤さんの選曲。このアルバムは、全曲いいです。

 

 

RCサクセション「お墓」

CHABOさんの選曲。お二人が出会ったのは清志郎さん18歳、CHABOさん19歳。1970年代清志郎さんがCHABOさんの新宿のアパートによく泊まりにきていた頃の曲。かかったのはハワイで録音したアルバム「OK」に収録されているバージョンでしたが、3人組時代の映像があったので載せさせて頂きました。

 

 

 

コメントゲストはザ・クロマニヨンズ真島昌利さん。巨人ファン(長嶋茂雄ファン)だそうで、「侍ジャパンが世界一になって良かった」とコメントされていました。

 

ザ・クロマニヨンズ「会ってすぐ全部」 

PUNCH (通常盤) (特典なし)

PUNCH (通常盤) (特典なし)

 

 

 

 

斉藤和義さんの選曲

 

井上陽水「My House」

アコースティックのイベントで一緒になって、陽水さんのアルバムをアナログで順を追って聞き直しているそうです。 

1970年代渋谷の「青い森」でCHABOさん、陽水さん(当時はアンドレ・カンドレ)、清志郎さん、泉谷さんは一緒にライブ演られていたそうで、陽水さんと清志郎さんは同じホリプロだったので仲良かったそうです。「帰れない二人」が共作ですね。

My House

My House

  • provided courtesy of iTunes

 

 

Nancy Wilson「 (You Don't Know) How Glad I Am」

イギリスのブラックコメディ「The End of the Fucking World」というドラマでかかっていた曲で気に入ったそうです。 

 

 

Arthur Alexander「Anna」

マッスルショールズの映画を観てハマった曲だそうです。キース・リチャーズビートルズと競い合うようにアーサー・アレキサンダーを聴きあさったそうです。

CHABOさんはこの曲に影響されて「どんな」という曲を作ったとか・・

 

 

 

 

CHABOさんの選曲

 

Nina Simone「Seems I’m Never Tired Lovin’ You」

CHABOさんのステージへの登場SE。斎藤さんも映画観たそうです。私もCHABOさんのように関連する本を読んで勉強しようと思います。

 

 

 

Bob Marley「Three Little Birds」

ステージが終わる時にかける曲。Love & Peaceの象徴。「every little thing gonna be alright」という詞に今年引っかかっているそうです。 RCにも「すべてはALRIGHT」という曲がありますが、「すべてはALRIGHT」と叫んでいた時はバンドが限界になっていた時。「every little thing gonna be alright」という詞もいいこと言っているようだけど、「そんなことないよな」と。「全てがOKなわけないじゃん」と。

3.11の時「上を向いて歩こう」を引き合いに出したインタビューで若者が「上を向いても何もありませんよ」って言っていたことがCHABOさんには刺さっているそうです。

ソングライターとしては投げかけた言葉の捉え方がどうなのかということでしょうか。

 

 

 Ringo Starr「Grow Old With Me」

リンゴ・スターのニューアルバムからジョン・レノンのカバー曲。「ダブル・ファンタジー」に入れる予定であったが、完成する前に亡くなってしまいました。今回リンゴ・スターポール・マッカートニーに協力してもらって完成させました。

 

(訳詞)

一緒に歳を重ねていこう

僕たちの人生はまだこれから

そしてこの世を去った時、僕たちは一つになる

二人の愛に神の恵みを

 

一緒に歳を重ねていこう

僕たちは同じ木の二本の枝

一日が終わったら、一緒に夕陽に向かい合おう

二人の愛に神の恵みを

 

共に人生を送ろう

夫と妻として終わりのない世界

終わりのない世界で一緒に歳を取っていこう

この先どんなことがあっても、僕たちは乗り越えて行ける

二人は心から愛し合っているから

二人の愛に神の恵みを

あなたに神のお篭を

 

 

 

 

最後にCHABOさんと斉藤和義さんの共作「年の瀬鼻唄」を生演奏してくれました。

収録三日前にCHABOさんから車の中で録音したデモが送られてきて作ったそうです。あっという間に斎藤さんが完成させたそうで。さすがですね。

 

(CHABOさん)

あっという間の一日

あっという間の一週間 

あっという間の一ヶ月

あっという間の一年

あっという間だろうか、人生

 

(斎藤さん)

あっという間の朝昼晩

あっという間の春夏秋冬

あっという間か、泣いても笑っても

あっという間か、兎にも角にも

あっという間だろうか、人生

 

(斎藤さん)

こんなはずじゃなかったとか

(CHABOさん)

いや結構良かったとか

(斎藤さん)

やりたくなかったことも

(CHABOさん)

やって良かったことも

(斎藤さん)

気がつきゃまた

(お二人)

十二月

振り向けばもう一年

 

(CHABOさん)

あっという間の西暦2019年

(斎藤さん)

あっという間の令和元年

(CHABOさん)

あっという間か、お疲れさんイノシシ

(斎藤さん)

あっという間か、兎にも角にも

(お二人)

あっという間だろうか、人生

 

(斎藤さんギターソロ)

(CHABOさんギターソロ)

 

(斎藤さん)

ゲラゲラ笑ったりして

(CHABOさん)

イライラ怒ったりして

(斎藤さん)

忘れてしまったことや

(CHABOさん)

まるで忘れられないことや

(お二人)

気がつきゃもう大晦日

 

(CHABOさん)

さよならした人も

(斎藤さん)

昨日出会った人も

(CHABOさん)

お世話になった人も

(斎藤さん)

そうでもない人も

(CHABOさん)

いいこと待ってるさ

(斎藤さん)

何も根拠はないけど

(お二人)

どうか皆さん、良いお年を

来年もまた、よろしく

 

(CHABOさん)

あっという間の一日

(斎藤さん)

あっという間の一週間 

(CHABOさん)

あっという間の一ヶ月

(斎藤さん)

あっという間の一年

 

(お二人)

あっという間だろうか、人生

(CHABOさん)

全く

(お二人)

あっという間だろうか、人生

(CHABOさん)

でもな和義、でもな

(お二人)

明日があるさ、人生

(CHABOさん)

明日があるさ

 

(お二人)

NHK

 

 

 

 

Daisy Holiday! 2019年12月29日(原田郁子&忌野清志郎)

 

今回のゲストは原田郁子さんと角銅真実さん。

お二人は10月に「細野観光1969-2019」でユニット「くくく」を組まれてミニライブをされています。

お二人の曲がかかったのですが、原田郁子さんの曲「銀河」は忌野清志郎さんとのデュエット。2008年11月発売ということですので、清志郎さんの晩年ですね。

 

原田郁子「銀河」

銀河

銀河

 

 

原田郁子&忌野清志郎「銀河」

イントロが長いので番組ではSingle Editがかかりました。

 

 

 

清志郎さんと言えば1月18日(土)に「ナニワ・サリバン・ショー」が開催されます。

またこれに合わせて、アーカイブBOX『IMAWANO KIYOSHIRO ARCHIVE BOX 2』が発売されます。