ラジオと音楽

ラジオから知った音楽のこと書いていきます

松尾潔のメロウな夜 2020月6月1日(アル・B・シュア!、メアリー・J. ブライジ、ジェフ・レッド) & 週間プレイリスト

 

アンドレ・ハレル追悼特集

5月8日に59歳で亡くなったアンドレ・ハレル(Andre Harrell)の追悼特集。松尾さんがハレルを追悼する15曲のノンストップ・ミックスかけてくれました。私はこの方存じ上げないので「メロウな徒然草」という番組HPに書かれているコラムから引用させて頂きます。アップタウン・レコードの曲を中心に選曲されたそうです。

 

今回の放送も自宅スタジオで収録しました。7週目。
先月8日に59歳で亡くなったアンドレ・ハレルの追悼特集でした。
ハレルはアップタウン・レコード創業者にして、老舗モータウン・レコードの三代目社長。音楽評論家ネルソン・ジョージによれば「ラップとR&Bの間に橋を架けた張本人」という位置づけです。ヒップホップ・ソウルのパイオニアであり、ニュー・ジャック・スウィングの帝王テディ・ライリーの最大の支援者でもありました。

60年代に黒人音楽の革命を成し遂げたモータウンが標榜したキャッチフレーズは、“The Sound of Young America”。黒人だけではなく白人の若者も取り込もうという目標(実現するまでは「野心」とされました)が感じられます。
アップタウンもまた、音楽だけではなくライフスタイルを提案した点が偉大でした。いまアメリカの音楽業界で「アーバン」と呼ばれるマーケットのイメージの大半は、アンドレ・ハレル(と当時彼の助手だったショーン・コムズ)が形成したといっても過言ではないでしょう。

何しろ、ドクター・ジキルを名乗っていたラッパー時代のハレルは、オーセンティックなR&Bシンガーよろしく、スタイリッシュなスーツに身をつつんでラップしていたのですよ。当時そんなラッパーは異色中の異色でした。
スターを生み出す側にまわって、かつての構図を反転させて成功したのが、ストリートイメージを大胆に取り入れて新しいR&Bの様式美を体現したメアリー・J. ブライジやジョデシィのデビューです。
……まあこういった事情を私が熱く語り出すといつまでも終わりませんから、話はこのへんにとどめておきますが、とにかくアンドレ・ハレルはR&B史の神々のひとりでしたね。逝去は早すぎました。残念で仕方がありません。安らかに眠ってほしいです。

 

 15曲のリミックスからいいなと思った3曲を掲載させて頂きます。

 

Al B. Sure!「Nite And Day」

アンドレ・ハレルは初期のアル・B・シュア!のマネジメントも手掛けていたそうです。

In Effect Mode

In Effect Mode

  • アーティスト:Al B. Sure
  • 発売日: 1988/06/06
  • メディア: CD
 

 

Mary J. Blige「Mary Jane (All Night Long)」

アンドレ・ハレルが定義したヒップホップ・ソウルの女王、メアリー・J. ブライジ。

My Life

My Life

  • アーティスト:Blige, Mary J.
  • 発売日: 1994/11/29
  • メディア: CD
 

 

Jeff Redd「You Called And Told Me」

Down Low

Down Low

  • アーティスト:Jeff Redd
  • 発売日: 1994/02/10
  • メディア: CD
 

 

 

 

ナイトキャップ(寝酒ソング)

 

Mary J. Blige「Can't Be Life」

メアリー・J・ブライジが主演した新作映画『Body Cam』の主題歌。

Can't Be Life (Music from the Motion Picture

Can't Be Life (Music from the Motion Picture "Body Cam")

  • メアリー・J. ブライジ
  • R&B/ソウル
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

週間プレイリスト

6月1日から7日にブログに掲載させて頂いた曲のプレイリストです。

 

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