今回の内容は盛り沢山でした。楽しかったです。
Bessie Smith「Back Water Blues」
集中豪雨の水害に対してのリクエスト。「バック・ウォーター」という言葉がニュースで飛び交いました。バラカンさんは「逆流と言えばいいんじゃないか」と言っていましたが、多分学術用語なんでしょうね。
「バックウォーター」とワン・ワードで表される場合は川の上流で流れが止まっているところのことを言うそうです。
この曲はワン・ワードとツー・ワードの二通りの表現があるそうですが、内容からすると「逆流」を言っているようだということです。1927年にミシシッピー川の大氾濫が起きたことに関する歌。1927年の2月録音。日本語タイトルは「戻り水ブルース」。
(訳詞)
バック・ウォーター・ブルースのために持ち物を全て荷造りをして
家が崩壊してしまったから、もうそこには住めない
とは言え、もうこれ以上引っ越すこともできない
私、もう行くところがないんだから
先日行われたバラカンさん監修の「ライブ・マジック」に出演された方から何曲かかかりました。
Steinar Raknes「Stillhouse」
スタイナー・ラクネス(Steinar Raknes)はノルウェーのウッドベース奏者。ソロ名義で3枚のアルバムを出しています。「Stillhouse」は彼の1枚目のソロアルバムですが、このCDは日本では手に入らないそうです。iTunesでは手に入ります。
Walkin
このアルバムの半分くらいはカバーです。
I’m On Fire
ブルース・スプリングスティーンのカバー。
Kiss
プリンスのカバー。番組ではこの後プリンスの曲をかけたからか、かかりませんでしが、バラカンさんもお気に入りの感じでした。いいです。
昨年発売された「Chasing the Real Things」は聴いて良いと思ったのですが、このアルバムもいいですね。
Prince「 I Feel For You (Acoustic Demo)」
シングルのみの発売。チャカ・カーンで有名な「I Feel For You」のアコースティック・バージョンです。かっこいいです。プリンスがデビューした頃のデモだそうで、今から40年程前の音源だそうです。
追悼:ポール・バレア(Paul Barrere )
先週のBarakan Beatでも取り上げられましたが、10月26日に71歳で亡くなったリトル・フィートのギタリスト ポール・バレアさんの追悼で何曲かかかりました。ロウェル・ジョージと同じ高校出身なんですね。それで初めはリトル・フィートのオーディションをベーシストで受けたということです。
Little Feat「All That You Dream」
この曲好きです。
初めてWOWOWでリトル・フィートのライブ見たときに、カッコいい曲だなぁと思いました。確かこの映像だったと思います。
新譜紹介
Rodney Crowell「Texas」
8月に発売された新譜。リンゴ・スター、ウイリー・ネルソン、ヴィンス・ギルなど豪華ゲストが参加しているアルバムです。
Flatland Hillbillies
Brown & Root, Brown & Root
「Brown & Root」というのは企業の名前だそうです。
Steve Earleが曲の冒頭に喋ります。
1950年代に「Brown & Root」は世界一の建設会社だった。
大恐慌の犠牲になった多くの小作農民が「Brown & Root」で働くことで生計を立てることができた。
1960年代になると「Brown & Root」は多様化してベトナム戦争のインフラストラクチャーを全て作った会社だった。
最近はその企業名を耳にすることはない。
なぜかと言うと、もっと大きい「ハリバートン」という会社に買収されたからだ。
アメリカだと「ハリバートン」という名前を言っただけでも色々と連想する人たちがいるそうです。「ハリバートン」のCEOだったのがディック・チェイニーという息子のブッシュ大統領の副大統領だった人。最近「バイス」という映画で彼の良くない話が紹介されているそうです。イラク戦争の時にも彼はCEOとしては退いてはいたけれども、「ハリバートン」は相当イラク戦争で儲けたというのは有名な話だそうです。
「Brown & Root」という会社とそこで働いた貧しい人達の話をRodney CrowellとSteve Earleが歌っています。
Van Morrison「Three Chords & The Truth」
「Three Chords & The Truth」3つのコードと真実とはどういうことか。
バラカンさんが調べたところ、カントリーの世界で言われた言葉だそうです。
「素晴らしいカントリー・ソンングの条件は、3つのコードと真実があれば素晴らしい曲になる」ということだそうです。
Dark Night Of The Soul
精神修行者(悟りを求めて修行している人)が精神的に深く落ち込む時がある。それは魂の暗い夜と表現することが多い。という曲だそうです。難しいですね。
In Search Of Grace
Graceとは宗教的意味合いで使う言葉だそうです。恵とかを意味するそうですが、日本語にはないニュアンスだそうです。
それにしてもここ数年のヴァン・モリソンの新作発表ペースはすごいですね。年2枚くらいの勢いですよね。