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ホットピックス
Anouar Brahem『After The Last Sky』
チュニジア出身のベテラン・ウード奏者で長年ジャズの文脈で活動を続けているアヌアル・ブラヒムの最新作。1991年にECMからデビューし、アラブ音楽とECM的なヨーロッパ・ジャズの語法で作品を数々リリースしています。今回は共演を重ねているデイヴ・ホランドのベースとジャンゴ・ベイツのピアノの他に、ECMではお馴染みのドイツ人チェリスト:アニャ・レヒナーを迎えたカルテットで製作されています。アルバムのタイトル『After The Last Sky』はパレスチナの詩人マフムード・ダルウィーシュの詩の最後の一節「最後の空の後、鳥たちはどこへ飛ぶのか?」からとられていて、パレスチナ系のアメリカ人エドワード・サイードが書いた1986年に出版した本「パレスチナとは何か」の原題が「After The Last Sky」だそうです。スイスのルガーノにあるオーディトリオ・ステリオ・モロというホールで録音されたそうです。
Remembering Hind
昨年2月にガザで戦禍から逃れるために家族と一緒に移動していた車が攻撃され、命を落とした6歳の少女ヒンド・ラジャブさんに捧げられた曲。
After the Last Sky
アルバム・タイトル曲。
The Sweet Oranges of Jaffa
このアルバムは4月5日の「ウィークエンドサンシャイン」でも紹介されました。