【目次】
今回は最近亡くなったミュージシャンの追悼でした。
追悼:ドン・ニックス
2024年12月31日に83歳で亡くなったドン・ニックスの追悼。メンフィスを中心に活動していました。マーキーズという60年代初頭にスタックス・レコードで活動していたグループに所属してサックスを吹いていました。マーキーズのメンバーだったスティーヴ・クロッパーとドナルド・ダック・ダンはブッカー・T&ザ・MG'sに変わっていきます。ドン・ニックスはメンフィスでアレンジャー、プロデューサーとして色々な活動を続け、ソロアルバムも幾つか出しています。
1曲目は『In God We Trust』という1971年ソロ1作目のアルバムから「Golden Mansions」という曲が紹介されましたが、音源が見つかりませんでした。
Don Nix『Living By The Days』
1作目『In God We Trust』と同じ1971年リリースの2枚目のソロ作。
I Saw The Light
ハンク・ウィリアムズの曲のカバー。
Mary Louise
ミック・ジャガーが歌っているのでは?と感じる曲ですが、バラカンはミック・ジャガーがいかにメンフィスやマスル・ショールズの南部のミュージシャンからどれだけの影響を受けたか良くわかると仰ってました。
The Alabama State Troupers「Going Down」
「Going Down」はドン・ニックスの作曲なんですね。ドン・ニックスが1972年にアラバマ・ステイト・トゥルーパーズというグループで演奏したバージョン。
追悼:ジェリー・バトラー
2月20日に85歳で亡くなったジェリー・バトラーの追悼。ミシシッピ生まれで3歳の時に家族がシカゴに移って、シカゴで10代の時に出会うのがカーティス・メイフィールド。二人が中心になってインプレッションズというグループをデビューさせます。
Jerry Butler & The Impressions「For Your Precious Love」
インプレッションズの最初のヒット曲。1958年。これがかなりヒットしてジェリー・バトラーはインプレッションズをやめてソロ活動を始めます。カーティス・メイフィールドとの関係は続いて、一緒に曲を作ったりしていたそうです。
Jerry Butler「He Will Break Your Heart」
1960年ソロ名義でのヒット曲。ジェリー・バトラーがカーティス・メイフィールド、カルヴァン・カーターと作った曲。R&Bチャート1位。
Jerry Butler「Moon River」
1961年にジェリー・バトラーが歌った曲。この曲は映画「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘプバーンが映画の中で歌うことで有名です。1962年アカデミー賞で楽曲賞を受賞していますが、それ以前にジェリー・バトラーが取り上げていたそうです。チャートに入ったのも彼のバージョンが最初でR&Bチャート14位、ポップチャート11位。
Jerry Butler「Make It Easy On Yourself」
バート・バカラックとハル・デヴィッドでのヒット曲。
ジェリー・バトラーはソングライターとしてもいい曲を作っています。例えばオーディス・レディングの「I've Been Loving You Too Long」
Jerry Butler「I Stand Accused」
ジェリー・バトラーが作曲した曲。アイザック・ヘイズ、キング・カーティスなどがカバーしています。