【目次】
#61 トリオが聴きたいJAZZ
今年で3年目に突入した「挾間美帆のジャズ・ヴォヤージュ」。3年目を記念し、3人で演奏する「トリオによるジャズ」の特集でした。
Keith Jarrett Trio「Stella By Starlight」
ピアニストのキース・ジャレットの通称スタンダーズ・トリオの演奏。ピアノのキース・ジャレット、ベースのゲイリー・ピーコック、ドラムのジャック・ディジョネットからなるトリオ。1983年に録音したアルバム『Standards, Vol. 1』以来、主にジャズのスタンダード曲を演奏し、2014年の解散まで大変な人気を誇ったトリオ。今回は2001年の東京での公演を収録したアルバム『Yesterdays』より、公演の前に行われていたサウンド・チェックを録音したものだそうです。
Paul Motian Trio「It Should've Happened A Long Time Ago」
ドラマー:ポール・モチアンのトリオの演奏。1980年代半ばに組んだトリオのメンバーは、自身よりも20歳ほど若いギタリストのビル・フリゼールとサクソフォン奏者のジョー・ロヴァーノでした。このトリオでの演奏は1984年にアルバムを録音してから20年以上も続きました。今回はその初のアルバム『It Should've Happened A Long Time Ago』からポール・モチアン作曲のタイトルチューン。
Chick Corea Akoustic Band「Humpty Dumpty (Set 1)」
ピアニスト:チック・コリアのアコースティック・バンド。1980年代に結成されたチック・コリア・エレクトリック・バンドの人気が高まる中で、ファンから求められてことがきっかけで組んだアコースティックなトリオ。エレクトリック・バンドのメンバーでもあるベースのジョン・パティトゥッチとドラムのデイヴ・ウェックル、そしてチック・コリアがエレクトリックでなくてもっとアコースティックに音楽を作ろうというコンセプトで作ったトリオ。2018年のフロリダ州でのライブを収録した『LIVE』から、チック・コリア作曲の代表曲。
Larry Goldings, Peter Bernstein, Bill Stewart「Libra」
ジャズ・オルガンをフィーチャーしたトリオの演奏。ジャズだけでなくファンクやポップスなど幅広いジャンルで活躍するキーボード・プレイヤーのラリー・ゴールディングスが同世代のギタリスト:ピーター・バーンスタインとドラマーのビル・スチュワートと組んだトリオ。このトリオは1991年にアルバム『Intimacy Of The Blues』を発表してから30年以上に渡り一緒に活動を続けています。2022年に発表したアルバ『Perpetual Pendulum』より。
Red Garland Trio「What Is This Thing Called Love?」
ピアニスト:レッド・ガーランドのトリオ。レッド・ガーランドは1955年から58年にかけてマイルス・デイヴィスのグループで活躍し、その間の1956年に33歳で初のリーダー作品をトリオで録音しました。メンバーは、ピアノにレッド・ガーランド、ベースにポール・チェンバース、ドラムスにアート・テイラーというトリオです。この初リーダー・アルバム『A Garland Of Red』より。
最後に挾間さんがボスと呼んでいるピアニスト:山下洋輔さんのトリオの演奏がかかりました。1969年山下洋輔トリオとしては初めてのスタジオ録音作品『ミナのセカンド・テーマ』よりタイトルチューン。山下洋輔のピアノ、森山威男のドラムス、中村誠一のテナーサックスからなる初代山下洋輔トリオの演奏。
※正式な音源は見つからなかったので掲載は控えさせて頂きました。