【目次】
サム・ムーア追悼
1月10日に89歳で亡くなったサム・ムーアの追悼特集でした。
Sam & Dave「You Don’t Know Like I Know」
バラカンさんのお勧め。海賊ラジオの時代を思い出すそうです。
サム&デイヴの一番最初のヒット曲。1965年の曲でサム・ムーアは1935年生まれなので既に30歳になっています。マイアミ生まれで、お父さんは牧師。
デイヴ・プレイターはジョージアの出身で、マイアミのナイトクラブで二人が出会ったのが1961年。アトランティックと契約はしていましたが、メンフィスのスタックス・レコードに預けてやってもらった方が上手くいくんじゃないかということで、この曲からアイザック・ヘイズとデヴィッド・ポーターという二人が作詞作曲をして、最初はスタックスのジル・スチュアートという社長がプロデュースしていますが、のちにアイザック・ヘイズがプロデュースするようになるそうです。
Sam & Dave「Hold On, I'm Comin」
この曲を作曲している時にアイザック・ヘイズとデヴィッド・ポーターがスタジオにいて、デヴィッド・ポーターがトイレに行ったそうです。アイザック・ヘイズが「曲のアイディアが浮かんでるから早く戻ってきて」と言って、デヴィッド・ポーターが「はいはいはい、ちょっと待って、すぐ行くから(Hold On, I'm Coming)」と叫んだそうです。それで歌詞のアイディアが浮かんだというエピソードがあるそうです。
Sam & Dave「Soothe Me」
サム・クックの曲のカバー。
Sam & Dave「I Can't Stand Up For Falling Down」
エルヴィス・コステロがカバーした曲。
1982年夏にRCサクセションを見たくて横浜スタジアムで開催された『THE DAY OF R&B』に行き、そこで初めてサム・ムーアを見たという方からのリクエスト。
Sam & Dave「Soul Man」
1967年の大ヒット曲。バックは、ブッカー・T&ザ・MG's。
世代によってブルース・ブラザースの曲だと思い込んでいる人もいるそうです。
Sam & Dave「May I Baby」
「Soul Man」のシングルのB面の曲。
Sam & Dave「When Something Is Wrong with My Baby」
1966年の曲。
2年後の1968年にデイヴが奥さんと喧嘩をして銃を発砲してしまいます。この事件でサム・ムーアは「デイヴとは仕事はするけれど2度と口をききたくない」と言ったそうです。
1968年はマーティン・ルーサー・キング牧師がメンフェスで暗殺されます。それまでは白人と黒人がいい感じで一緒に仕事ができたのに一気にそういう雰囲気では無くなったそうです。ブッカー・T&ザ・MG'sもバラバラになって、サム&デイヴにとってもいい事はそれ以降ないそうです。
Sam & Dave「l've Seen What Loneliness Can Do」
サム&デイヴは1970年に一旦解散します。サム・ムーアはソロアルバムの制作に入ります。2000年になって『Plenty Good Lovin': The Lost Solo Album』が発売されます。大部分をプロデュースしたキング・カーティスが1971年にニューヨークの自宅の前で殺されてしまった為お蔵入りになっていたそうです。