【目次】
シリーズJAZZジャイアンツ 62.ジャック・ディジョネット
今回はドラマーのジャック・ディジョネットの特集でした。
ジャック・ディジョネットは1942年8月9日シカゴで生まれています。今月で82歳になりました。4歳の時からクラシックピアノを習い始め、その後シカゴ音楽院でも音楽教育を受けています。彼の最初の楽器はピアノでドラムと並行して今日に至るまでピアノを弾き続けています。ジャズのピアノ・スタイルはシカゴを拠点に活動をしていたアーマッド・ジャマルの影響を受けていたそうです。高校生の時にバンドでドラムを始め、その後メインの楽器をドラムにしたそうです。1960年代の初頭はジョン・コルトレーンのバンドに飛び入りする機会を得ます。1960年代半ばシカゴを拠点に活動するAACMに関わるようになり、ジャズシーンに進出してきます。その後、ジョン・コルトレーンやジャッキー・マクリーンと共演します。
Jackie McLean「Climax」
ジャッキー・マクリーンとの最初期の録音。ジャッキー・マクリーンのアルバム『Jacknife』より。1965年9月ニュージャージーのイングルウッド・クリフスにあったルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオでの録音。この曲はジャック・ディジョネットのオリジナル。メンバーは、ジャッキー・マクリーンのアルトサックス、リー・モーガンのトランペット、ラリー・ウィリスのピアノ、ラリー・リドレーのベース、ジャック・ディジョネットのドラムス。
Jack DeJohnette「Miles' Mode」
1968年録音の『The DeJohnette Complex』がジャック・ディジョネットのデビュー・アルバムになります。ジョン・コルトレーンの曲ですが彼はドラムを叩いておらず、鍵盤ハーモニカを弾いているそうです。メンバーは、ベニー・モウピンのテナーサックス、スタンリー・カウエルのピアノ、エディ・ゴメスのベース、ロイ・ヘインズのドラムス。
Miles Davis「Directions」
1969年トニー・ウィリアムスに代わってマイルス・デイヴィスのバンドに参加します。6月25日フランスのアンティーブで行われたジャズ・フェスティバルの演奏。マイルス・デイヴィスのトランペット、ウェイン・ショーターのテナーサックス、チック・コリアのエレクトリック・ピアノ、デイヴ・ホランドのアコースティック・ベース、ジャック・ディジョネットのドラムス。この時の演奏はマイルスの生前にはリリースされておらず、このバンドはロスト・クインテットと呼ばれていたそうです。Spotifyにはこのアルバムは見つからず、週間プレイリストには違うバージョンで掲載しました。
Jack DeJohnette, Larry Grenadier, John Medeski, John Scofield「A Hard Rain's A-Gonna Fall」
現時点でのジャック・ディジョネットのリーダー作での最新リリース。2017年1月録音のアルバム『Hudson』。このアルバムはジャック・ディジョネットの生誕75周年を記念してニューヨークのハドソンという町に住む4人のミュージシャンによって録音されました。メンバーは、ジャック・ディジョネットのドラムス、ジョン・スコフィールドのギター、ジョン・メデスキのオルガンとエレクトリック・ピアノ、ラリー・グレナディアのベース。2014年のウッドストック・ジャズ・フェスティバルで共演して意気投合して、この録音に至ったそうです。この曲はボブ・ディランの曲。