新譜紹介
Sam Smith『Gloria』
サム・スミスのニューアルバム。「Stay With Me」の大ヒットから、徐々に自分自身の性的なアイデンティティを露わにしながら、本当の自分の姿を築いてきました。そして「Unholy」の世界的大ヒット。ノンバイナリーを公言したアーティストの曲が全米1位となったのは、この曲が初めてだそうです。そして、チェインスモーカーズのライブでも「Unholy」がサンプリングされて使われていたそうです。
Love Me More
このアルバムの1曲目。
（訳詞）
「別の誰かになりたい」と思ったことはある？
鏡を見るのは体に良くない気がして
毎日自分を嫌いにならないように努力している
でも近頃は、以前ほど辛くなくなってきた
前より自分を愛すせるようになってきたのかも
以前は、いちいち傷ついていた
馬鹿にされる度、一言一言に
だけど、お陰で学ばせてもらった
自尊心は自分で養わなければいけないものだと
それで毎晩頑張って、悲しみの素を受け入れようとして
お陰でようやく、私は解き放たれた
夜にはよく、泣き疲れて眠るまで泣いていた
頭を混乱すると、天のせいにもしていた
何も見えなかった
息もできなかった
だから、悲しみの素を受け入れて
お陰でようやく、私は解き放たれた
ほんの少しだけでいい
もっと自分を愛そう
ほんの少しだけでいい
もっと自分を愛そう
ああ、頑張ってみよう
自分をもっと愛せるように
ほんの少し愛を込めて
もっと自分を愛そう
Lose You
Gloria
アルバム・タイトル・ナンバー。このアルバム・タイトルにした理由をサム・スミスは以下のように語っているそうです。
人間は誰しも心の中で戦う力を宿している。私はそれをグロリアと呼びます。自分自身の心の叫びを声に出すことによって、「それはあなたに出来ないことはない」と鼓舞し、無限の力を与えるのです。
Who We Love（feat. Ed Sheeran）
アルバム最後の曲。
（訳詞）
何もない空間を彩ろう
人混みの中でキスをしよう
夏の雨に濡れながら佇んで
ぎこちなくお互いの体を絡め合わせ
新鮮なのに、馴染みのある味
それをまた、もう一度感じている
間違った望みなんかじゃない
相手が必要とする全てをあげたいと思うのは
それは逃れられない感情
人は大切に思う相手を愛するのだから
だから解き放とう
自分の心が誰より一番よく分かっている
そばにいる人でも
去っていく親しい相手でも
人は大切に思う相手を、愛するってことを
そう、愛する人を、愛するってことを
リクエストコーナー
The Chainsmokers「If You're Serious」
さいたまスーパーアリーナで行われた「GMO SONIC 2023」でチェインスモーカーズを観られた方からのリクエスト。
海外情報（NY情報）
ボーイ・ジーニアスの新作『The Record』が紹介されました。フィービー・ブリジャーズ、ジュリアン・ベイカー、ルーシー・ダカスというインディーシーンを代表する三人のソロアーティストが2018年にコラボでEPを出して以来、今回アルバムとして完成させたそうです。このバンド名は男性アーティストの子供の頃からジーニアスと呼ばれてきたような自信過剰ぶりを皮肉った名前だそうです。
boygenius「$20」
